海外出張や外資系企業との取引、また昇進のための条件にTOEICの点数が求められる企業は少なくありません。しかし、忙しいビジネスパーソンのことです。なんとか取り組んではみたものの、勉強できる唯一の時間が満員電車の往復だけになってしまい、いつしかそれもやらなくなってしまう。そういう人はたくさんいるのではないでしょうか。

限られた時間で成果を上げるには、意識的な行動と習慣が大切です。そこで今回は、効率よくTOEICの学習を進められる方法についてお伝えします。

多忙なビジネスパーソン向け!TOEICの勉強時間の捻出方法
(画像=Sean K/Shutterstock.com)

まずは目標とスケジュールの「見える化」

高校・大学受験をした人ならお分かりの通り、なんとなく勉強に取り組んでも「絶対」と断言できるほど成果は出ません。ましてや多忙な社会人のことです。自己投資の対象は目標から逆算して考えることをくせ付けましょう。

そこで求められるのが目標とスケジュールの「見える化」です。管理現場で求められる「見える化」ですが、勉強は一つの自己管理です。会社が求める基準から合格点を自分なりに定め、同時にスケジュールも構築することが先決です。また併せてその勉強でどれくらいのリターンが得られているかを絶えず数値化することも忘れてはなりません。

目標は常に具体的に、かつ期日を含むようにします。たとえば「TOEICで800点獲得する」ではいけません。「5ヵ月後、次々回のTOEICで800点を獲得する」と定めます。

さらに目標達成の暁には、自分にどんなメリットがあるのかも必ず文言にしておきましょう。「大手外資系企業であるA社に転職する」とか「キャリアアップのために海外駐在を目指す」など、自分なりに活き活きとイメージできるようなメリットを掲げるようにします。

また、目標のハードルの高さを見据えるために、現状の自分の力を客観的に把握することも重要です。そのためには、いきなり学習に取り掛かるのではなく、まずは過去問を解いてみましょう。結果にがっかりしたとしても、それはそれで良いのです。過去問の結果、仮に現在500点しか取れなかったのであれば、残り300点を試験までの5ヵ月で達成させねばなりません。そう考えると、目標達成に必要な勉強時間および、毎日の勉強時間までを割り出すことができるようになるはずです。

平日の勉強は早朝とスキマ時間を活かす

語学の鉄則として、なるべく毎日少しずつでも取り組むことが挙げられます。「休日なら時間が取れるからその日にまとめてやろう」などと考えていると、その瞬間は記憶に残っても、すぐに忘れてしまうからです。

また、そのような「ナアナア」は怠惰を呼び起こし、やがては勉強時間が不足して目標に届かなくなります。勉強は習慣化が大切です。電車はもちろん、トイレやちょっと休憩時間などのスキマ時間を利用して、毎日、勉強するよう心がけてください。

基本的には、昼間は仕事で潰れてしまいます。また仕事をおろそかにするのは本末転倒です。平日勉強する場合は、まずは早朝と昼休み、そして帰宅後の自由時間を活用します。夜早く寝て、早起きを心がければ毎日2時間前後の勉強時間は捻出できることでしょう。さらに往復の通勤時間や昼休み、トイレの時間を活用すれば1時間以上は勉強できるはずです。もし夜も1時間勉強できれば、平日に4時間程度は勉強できることになります。意外にも立派な勉強時間です。

スキマ時間を勉強に充てるコツに、意思決定を意識することが挙げられます。意思決定とは「何をするか」ではなく、「何をしないか」を意識して切り捨ててゆく作業です。たとえば昼には、まとまった勉強時間は取れません。だから単語帳を内ポケットに忍ばせて単語の暗記にする。夜は前日までに学んだことの復習をする。このように自分のライフスタイルに合わせて勉強内容をプランニングしてゆくようにしましょう。

なお、平日の勉強スケジュールは、定期的に見直すことが肝心です。勉強時間が捻出できているか、当初の予定に沿った成果が出ているかなどの課題を洗い出し、達成できていない場合には、課題に対しての対処法を考える必要があります。もしそれでも、どうしてもスケジュールに添えない場合はスケジュールそのものを変更させねばなりません。

休日はすべて勉強時間

休日は許す限り、すべてを勉強に充てましょう。言う必要もない当然のことです。平日のスキマ時間はあくまでも補助と考え、まとまった時間にしっかりと勉強することが肝心です。

せっかくの休日を犠牲にするのはもったいない。そう思う気持ちは最初だけです。真剣に取り組んで習慣化していけば、不思議ともっと勉強時間を捻出したくなってゆきます。逆にゲームやネットサーフィン、遊びの誘いなどにかまけてしまうと、目標から気持ちがどんどん遠ざかってしまいかねません。そのような場合、自宅ではなくカフェや図書館など他人の目がある施設を利用するのも一つの手です。

まずは愚直に取り組んでみましょう。たとえ1ヵ月だけでも真剣に努力すれば、TOEICの点数は必ず伸びます。そしてその目標達成によって、きっと人生は大きく好転するはずです。周りが無為に時間を過ごす間に自分だけは努力を重ね、目標達成を通じて栄光をつかみ取りましょう。

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