毎年、季節の変わり目になると風邪が流行します。とくに30代以降は免疫力が低下するといわれているため、風邪をひきやすくなる傾向があります。30代は責任の重い管理職になったり、残業で多忙になったりするなど、どうしても生活リズムが整いにくく、健康管理が難しいのもまた事実です。そこで、本稿では免疫が低下していく中年世代のための、健康管理と風邪を中心とした体調不良の予防法について紹介します。
目次
免疫力低下が感じられる30代
私たちの身体には、日々数えきれないほどの異物が侵入しています。免疫というものは、もともと私たちの身体の中に存在していない異物を排除するための仕組みのことです。
たとえば、免疫機能の中でも白血球が体内に侵入してきた細菌を退治してくれることはご存じの方も多いのではないでしょうか。しかし、免疫機能は白血球だけではありません。
身体の組織や器官など、複雑な組み合わせによって成り立っており、それぞれが密接に連携しあって、体内から異物を排除しているのです。一方、免疫機能は加齢によって低下していきます。
30代で免疫機能が著しく低下、40代になると半分に
20代が最盛期、30代で免疫機能の低下が著しくなります。40代になるとその能力は半分にまで低下するともいわれています。
気持ちは20代でも、仕事に忙殺されて規則正しい生活が送れていない人は多いのではないでしょうか。季節の変わり目になるとすぐに風邪をひいたり、身体から疲労が抜けにくくなったりし始めるのが30代なのです。
免疫力の低下はさまざまな問題を引き起こす
免疫力が低下すると、さまざまな問題を引き起こします。たとえば帯状疱疹(たいじょうほうしん)で入院したり、唇の周りに大きなヘルペスができたりする人もいるでしょう。
なかには突然難聴に陥ったり、水虫になったりする人も少なくありません。免疫力の低下は、加齢以外にも要因があるのです。
免疫力の低下を招く加齢以外の3つの要因
大きく分けると、「栄養」「睡眠」「生活リズム」の3つです。これらは、どれも30代以降の世代が問題を抱えがちなものです。
たとえば、毎年決算シーズンや繁忙期になると疲労困憊に陥ったり、便秘やひどい肌荒れ、口内炎ができたりする人もいるかもしれません。
これらは、生活リズムの悪化や寝不足・体力の低下が原因とも考えられるため、なるべく休む時間を優先的に確保するよう意識的していくことが重要です。
免疫力を上げるには
30代で起こる免疫力の低下は、業務にもプライベートにも影響を与えかねない大きな問題です。では、免疫力を上げる方法はあるのでしょうか。
その答えをひとことでいえば「メリハリのある生活」です。「バランスの良い食事」「快眠」「適度な運動」を規則正しく取り入れることで、栄養の偏りや不規則な生活、そしてストレスといった免疫力低下の原因を遠ざけることにつながります。
特に運動については厚生労働省から「健康づくりのための身体活動・運動ガイド」が出されているほど大切なことです。意識的に取り組むことが免疫力を高めることにつながります。
「そんなこと分かっている!」と思うような内容ですが、働き盛りの30代にとってこのような生活習慣は簡単なようで、ついおろそかになってしまうポイントです。
健康管理に気を配ることもビジネスパーソンの努めと心得て、免疫力の改善に取り組んでみましょう。
より専門的な改善には医師に相談を
加齢による免疫力の低下を防ぐには、まず日々の生活にメリハリをつけることが大切です。ただし、免疫機能は私たちが考える以上に専門的な領域でもあります。
何らかの要因によって、免疫機能が低下していると思われる場合には、カロリー制限や内分泌機能の改善のためにビタミンを投与するなど、より専門的な対処が必要になることもあるでしょう。
発疹ができたり、風邪がなかなか治らなかったりなど、気になる点がある場合には後まわしにせず専門の医師に相談してみるとよいでしょう。
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