2020年、東京オリンピックの新種目としてスポーツクライミングが決定しました。ボルダリングはその中の一競技として採用されたことにより、世間で話題となっています。特別な道具や能力を必要としない上、性別や年齢に関係なく、屋内で安全に楽しめることもボルダリングの人気に一役買っているようです。都心には複数のボルダリングジムがあるため、一度はトライしてみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
今回は、ボルダリングに挑戦してみたいと考えている初心者向けに、服装やシューズ、靴下の選び方について説明します。とはいえ、ボルダリングを始めるにあたり、専用のアイテムは特に必要ないため、今回説明する「ツボ」さえ押さえれば、いくらでも応用は効かせられることでしょう。
ウェアは運動用の薄手なら何でもOK!
ボルダリングのウェアは、上半身は運動用の薄手のシャツならば何でもOKです。ボルダリング専用のウェアだったり、丈の長さだったりと、そこまで神経質になる必要はありません。屋内であれば空調が効いていますから、生地が肌にはりつくほど汗をかくこともないはずです。ただし、汗っかきな体質の人は、乾きやすい素材の方がおすすめです。
注意点として、シャツは濃い色がおすすめです。身体を動かしているとどうしても汗をかきます。シミができたり、シャツが透けたりするのを避けたいのであれば、濃い色のシャツを着ることで汗を目立ちにくくすることにつながります。
ボルダリングはさまざまな身体の動きを求められます。女性の方は胸元や脇などの肌が露出する可能性もあるため、あまりゆったりしたシャツで臨むと恥ずかしい思いをしてしまうおそれもあるため、この点にも注意が必要です。
ボルダリングジムの中には、ウェアをレンタルできるところもあります。レンタルウェアを見て、どのような服装で臨めば良いかの参考にするのもおすすめです。
パンツは膝下まで丈があるもの
パンツ(下半身の服装)についても、それほど神経質になる必要はありません。身体を大きく使うことや汗をかくことを踏まえて、伸縮性と速乾性を備える素材を着用すれば、安心してボルダリングに勤しめます。
注意点として、膝下まで丈のある長めのパンツを履くことを推奨します。ボルダリングは足を滑らせて膝を壁や手がかり(「ホールド」と呼びます)にぶつけることが少なくありません。その結果、丈の短いパンツでは膝をすりむいてしまうおそれがあるためです。「スポーツレギンス」というウェアも男女ともにおすすめです。スポーツレギンスを着用すると、たとえ片足を大きく上げても、下着が見えることもありません。
また、パンツの形状として、裾の広がっていないタイプを選択すべきです。裾がひらひらと広がっていると、体勢を崩したときにホールドに引っかけてパンツを破くことがあります。万全を期するなら、肌にぴったりとフィットするようなパンツを選ぶとよいでしょう。
シューズはきつめ、靴下は薄手を
ボルダリングでは「クライミングシューズ」と呼ばれる特別なシューズを履きます。ボルダリングシューズは、普通のシューズと異なり、足にぴったりとフィットします。また裏側に凹凸がなく、平面になっています。これは足がかりとなる場所から足を滑りにくくすることを狙ったものです。
クライミングシューズはスポーツ用品店でもあまり見かけない代物です。ただし、大半のボルダリングジムではレンタル可能なため、初心者のうちは購入する必要はありません。
クライミングシューズは、普段の靴より若干小さめのサイズを選ぶのがコツです。ボルダリングは靴の中で足を固定させる必要があり、また足の指を曲げるような動きも多いためです。必ずジムで試し履きをさせてもらい、きっちりと足に固定する感じのシューズを見つけてください。
靴下についてですが、靴下は自宅から持参してください。薄手で伸縮性のある素材のスポーツ用がおすすめです。クライミング用のショートソックスもありますが、一般のショートソックスでも薄手であれば問題はありません。
練習を重ねることでやがてはマイシューズが欲しくなるかもしれません。そのときは必ず実店舗に立ち寄り、試し履きをしてから購入するようにしてください。先にスポーツ用品店ではあまり見かけないと述べましたが、インターネット通販では購入は容易だからです。
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ボルダリングの服装は誰でも用意できるもの
ボルダリングは健康であれば誰でも取り組めるスポーツです。服装も簡単で、必要なものはレンタルできます。ただし、シューズだけはインターネットではなく、実店舗で店員と相談しながら購入することをおすすめします。
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