「趣味があると日常が豊かになる」と聞いても、変わらず趣味を持たずに日々の忙しさに流されてしまう。また、ふとした時に趣味を探そうとしてもなにから始めればよいのかかがわからない、という方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、趣味を「インプット型」「アウトプット型」「移動型」の3タイプに整理した上で、その中から自分に適した趣味を見つける方法をご紹介します。
目次
趣味を整理すると「アウトプット型」「インプット型」「移動型」の3タイプ
総務省統計局が5年ごとに実施している「社会生活基本調査」では、スポーツおよび趣味・娯楽について調査しています。調査票を見ると、野球やサッカーなどのスポーツを始め、スポーツや美術・音楽などの鑑賞、楽器や歌・コーラス、日曜大工、読書、囲碁、将棋など多彩な趣味が挙げられています。
これらの趣味を整理すると、大まかに「アウトプット型」「インプット型」「移動型」の3タイプにまとめられます。
・アウトプット型
アウトプット型は、楽器や日曜大工などのように何かを作り出すタイプであり、生産的な趣味です。
・インプット型
インプット型とは、鑑賞系趣味や読書のように知識や情報などを手に入れるタイプであり、消費的な趣味を指します。
・移動型
最後の移動型は、ジョギングや旅行などのように移動すること自体が娯楽となるタイプです。
インプット型・アウトプット型・移動型という区分けは便宜的なものであり、実際にはそのうちの複数に当てはまるものもあります。
たとえば旅行は移動型と言っても、景色を見るというインプット型のような要素もあります。また、写真やブログなどに残せばアウトプット型のような要素も生じます。
アウトプット型など3タイプの趣味を取り入れるとプライベートが豊かになる
どんな趣味を始めるか悩んでいる人は、アウトプット型・インプット型・移動型の3つのうち自分に合っていそうなものを試しに始めてみてはいかがでしょうか。
先ほどご紹介した社会生活基本調査に記載されているもの以外にも、数多くの趣味が存在します。インターネットや雑誌、書籍などを参考に趣味を探してみましょう。
さらに可能であれば、3種類のタイプをまんべんなく取り入れるとバランスが取れます。近年ではネットサーフィンや読書、スマートフォンのゲームなどのインプット型の趣味が始めやすく偏りがちです。
インプット型の趣味を既に持つ人は、アウトプット型や移動型の趣味を新たに作り出すことで充実感が持てるかもしれません。
アウトプット型などの自分に合った趣味は制約・自己分析・行動で選ぼう!
3種類の趣味の中から、日常を豊かにしてくれる自分に適した趣味を見つけるにはどうすればよいのでしょうか。趣味探しの基準として、主に制約・自己分析・行動の3つがあると考えられます。
制約の中でできそうなものを見つける
制約とは、お金や時間の余裕のことを指しています。どんなに自分に合っていても、お金や時間に余裕がなければ選べる趣味には制限があります。
お金がなくて多忙な人は、まず現状の収入の範囲で無理なく続けられる趣味、ちょっとしたすき間時間で始められる趣味に限定して探すことになります。
ただし、お金や時間がなくても3種類の趣味を選ぶことは可能です。たとえばインプット型であれば読書(図書館利用)、アウトプット型であれば俳句、移動型であれば散歩やジョギングなど、大してお金も時間もかけずに始められる趣味は少なくありません。
「お金がないから、時間がないから趣味は作れない」と考えるのではなく、制約の中でできそうなものを見つけるようにしましょう。
自己分析し趣味を見つける
次に、過去にやっていたことや好きなことなどを自分に問いかけ、自己分析することで合っている趣味を見つける方法もあります。やはり好きなことでないと楽しく続けられません。
ここでは3種類の趣味をバランス良く取り入れることをおすすめしていますが、「アウトプット型がないといけないから油絵を始めよう」など無理して始めても続く可能性は低いでしょう。
趣味を絞り込めたら行動を
制約と自己分析からある程度始められそうな趣味を絞り込めたら、後は興味の持てそうなものを始めるべく行動を起こします。
最近では初心者向けの無料体験を実施している各種教室・スクールも多いので、そうした機会を活用して少しでもやってみることです。実際にやってみると、想定していたより面白そう、続けられそうと思える趣味もでてくるかもしれません。
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