40代、50代におすすめ!将来の不安を軽減するライフプランニング
(画像=Pravinrus/stock.adobe.com)

40代も後半になると、老後に対する不安というものが出てくるのではないでしょうか。そうした不安の原因となっているのが、月々いくら収入や支出があり、生活していくのに将来いくら必要なのか、といったお金の状況をしっかりと把握してないからだと思われます。お金に対する不安が老後の不安に繋がっているのでしょう。そうした不安を解消するのに役立つのがライフプランニングです。そこで本記事では、ライフプランニングの立て方を解説いたします。

ライフプランニングの目的と効用

ライフプランニングとは、将来予想されるライフイベントや今後どの程度の収入や支出があるのか、総資産や負債はどの程度あるのかを現時点で把握し、将来の見通しを立てることをいいます。

ライフプランニングは、次の4つのステップを踏むことによって、資金を計画的に準備するとともに、万が一の事態に備え対策を講じることが可能です。そうすることで、漠然と抱いていた不安を軽減することができるでしょう。

1.ライフイベントを考える
2.キャッシュフロー表で家計の収支を見積もる
3.バランスシートで資産と負債を分析する
4.万が一の事態に備える

それでは4つのステップを順に解説していきます。

1.ライフイベントを考える

このステップは、ライフプランニングの基礎となるもので、漠然と思い描いている夢や直面する事実などを年表に記入してライフイベント表を作成します。それでは以下のモデルファミリーを例にライフイベント表を作ってみましょう。

【モデルファミリー】
夫:会社員50歳
妻:パート勤務48歳
長男:大学2年生 20歳
長女:高校3年生18歳

長男は2年後に大学を卒業して独立、長女は来年大学に進学する予定です。夫は65歳で退職、妻も60歳で仕事をやめる予定です。また、夫婦の夢は、リタイア後は5年に一度の頻度で海外旅行をすることです。

これらのライフイベントを年表形式でまとめライフイベント表を作成します。こうしてライフイベント表を作ことによって、将来の出来事や漠然としていた夢を現実として意識することができ、具体的なアクションが起こしやすくなります。

上記の表は日本FP協会のサイトからダウンロードできるライフイベント表に、モデルファミリーのライフイベントを書き込んだものになります。ライフイベント表はExcelファイルになっており、誰でもダウンロードすることができるので、ぜひご利用ください。

2.キャッシュフロー表で家計の収支を見積もる

次に大切になってくるのが、今後どれくらいの収入が見込め、またどれくらい支出があるのかを把握することです。将来の収入、支出がわかれば、より具体的なプランが立てやすくなります。

そのためには家計の収支状況を1年単位で見積もるキャッシュフロー表を作成する必要があります。ここでも日本FP協会が提供するキャッシュフロー表を例に説明します。

キャッシュフロー表は、上段に西暦、家族の年齢、ライフイベントを記載することができ、下段は収入と支出の欄、年間収支と貯蓄残高の欄で構成されています。それでは、キャッシュフロー表の使い方を説明しましょう。

今後の収入を記入

まず、収入の欄に年収を記入します。年金をもらえる年齢の年収を入力する場合、年金の見込額を記入しましょう。年金額は、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」に記載されている年金見込額を参考にするといいでしょう。

また、日本年金機構が提供している「ねんきんネット」に登録すれば、働き方に応じた年金見込額がいつでも確認することができます。なお、年収や年金は、税と社会保険料を差し引いた手取り額を記入しましょう。税と社会保険料が分からない場合は、額面金額の7~8割を手取り額とするといいでしょう。

日本年金機構 ねんきんネット

支出の予想額を記入

次に、支出の欄にライフイベントに応じた支出予想額を記入します。生活費は、毎月の支出額の12ヵ月分に年度単位で支出する額を加えて記入します。

貯蓄残高を記入

そして、貯蓄残高の欄は、前年度の貯蓄残高にその年の収支額を加えた額を記入します。このようにして、将来の家計の年間収支と貯蓄残高を見積もることにより、家計の収支がどのように推移し、貯蓄残高が底を突くことはないのか確認することができます。

キャッシュフロー表を作成して分析を行うことによって、将来の不安を軽減するために必要な資金を計画的に準備したり、計画を修正したりすることができるのです。

3.バランスシートで資産と負債を分析する

次に行うのが資産と負債を把握することです。この資産と負債の内訳を把握するにはバランスシートを用います。

まず、現時点で保有している資産を種類ごとに整理し、その合計額から資産の総額を計算します。資産の種類は、預貯金、株式、債券、投資信託などの金融資産に加え住居用や賃貸用の不動産があります。同じように、住宅ローンやカードローンなどの負債の総額も計算します。

そして、資産の総額から負債の総額を差し引き、純資産を求めます。純資産の額がその家庭の豊かさを表しています。このようにして、保有している資産に対して負債が多過ぎないか、保有している資産に偏りはないかを分析します。

例えば、1,000万円の預金と5,000万円の不動産を保有している方で、ローン残高が無ければ純資産は6,000万円となりますが、ローン残高が4,000円ある場合の純資産は2,000万円となります。

4.万が一の事態に備える

ライフプランニングの最後のステップは、家族が病気やケガをしたときや世帯主が亡くなった場合など、万が一の事態に備えることを考えます。そのためには、医療保険制度や年金制度などの公的保障制度を理解することが必要です。

世帯主が亡くなった場合

世帯主が亡くなった場合に備える生命保険を考えてみましょう。まず、キャッシュフロー表から、残された遺族が生涯に必要とする生活費、住宅費、教育費などの必要となる資金の合計額を見積もります。

見積もる期間は、子どもの独立が見込まれる年まで、配偶者は平均余命までとします。そして、受取ることができる遺族年金、配偶者が働いて得ることができる給与収入、その時点で保有している金融資産残高を合わせて準備可能な資金を見積もります。

下図をご覧ください。「万一の場合の支出(下図左)」の合計額から「万一の場合の収入(下図右)」の合計額を差し引いた額が必要保障額(世帯主が亡くなった場合に不足する金額)といわれるものになります。

不足分は、生命保険で準備しなければならない死亡保険金額となります。このようにして生命保険で補うべき金額を把握します。

万が一に備え試算するためには、キャッシュフローの分析が必要不可欠となります。詳細なキャッシュフローを作る場合には、専門的な知識が必要となることから、ファイナンシャル・プランナーなどのお金の専門家に相談するといいでしょう。

充実したセカンドライフを送るために

ライフプランニングは、不安を軽減し必要な資金を準備することに役立ちます。特に、40・50歳代の方は、充実したセカンドライフを送るために早めにライフプランニングを始めることをおすすめします。

またリタイア後に夢を叶えたい方は、ライフプランニングによって早い時期から計画的に老後の準備を進めることができます。あなたも、充実したセカンドライフを送るために、この機会にライフプランニングを始めてみませんか。

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