テレビや雑誌で取り上げられる県民性。同じ観点から東京23区にもそれぞれの「区民性」があります。住みやすさの一つの基準として区民性に注目すると、「住みたい街ランキング」とは異なるエリアにも住みやすい街を発見することができます。注目すべき区とはどこでしょうか。

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(画像=fujikawar/stock.adobe.com)

県民性と同じように「区民性」に注目

毎回異なるテーマで県民性を語り合うテレビ番組が人気を集めています。ある県は代表的な郷土料理があり、またある県は有名な観光地がある。時には県民の性格が話題になることもあります。東京23区もやはり、それぞれ有名な観光スポットや特徴的な区民性が存在するものです。マンション投資で物件タイプを決める際も、各区の区民性を知ることが物件選びのヒントになるでしょう。

あの区はこんな区民性

では、いくつかの区を例に区民性を考えてみましょう。

港区は、セレブ住民が多いことで有名です。それもそのはず、納税者の課税対象所得額が1,000万円を超え、全国で断トツの1位になっています。白金、麻布、青山、高輪など高級住宅地が点在し、そのルーツは江戸時代の屋敷町といわれています。昔ながらのセレブ気質といったところでしょうか。

その逆が葛飾区で、寅さんの影響からか、庶民的なイメージが強い区です。大家族を重んじる区民性で、5~6人の世帯数が23区で1位となっています。家賃や物価が安く、商店街も充実しています。イメージ通り住みやすい区といえそうです。

豊島区は、2015年に「豊島区国際アート・カルチャー都市構想」を策定し、芸術の街づくりをスタートさせています。手塚治虫をはじめ、大御所漫画家が多数住んでいた「トキワ荘」を2020年にミュージアムとして再建オープンするのが目玉です。漫画家志望の住民が今後増えるかもしれません。

文京区は、区名の通り、東京大学をはじめとする高等教育機関が多数存在します。有名な出版社も本社を構えており、インテリジェンスに満ちた区民性といえるでしょう。そのせいか、犯罪認知件数は23区中最小で、安心して暮らせる区といえます。

上野、浅草を擁する台東区は、伝統を重んじる区民性です。寄席、酉の市、花火大会など、江戸時代から続く伝統を今も守り続けています。また、近年はインバウンドによる外国人観光客が多くなり、国際観光都市の様相を呈しています。

統計データから浮彫りになるファクトをもとに住みやすさを見極める

住みやすさを形成する要因は、おそらく生活コストの低さと治安の良さでしょう。統計データによっても、住みやすさは浮き彫りになってきます。ワンルームの家賃相場(出典:エイブルホームページ)と、犯罪認知件数(出典:警視庁ホームページ)から見た、住みやすい区のランキングは下表の通りです。

家賃が安い区ランキング 治安が良い区ランキング
順位 区名 ワンルーム家賃※1 順位 区名 犯罪認知件数※2
1 練馬区 5万3,000円 1 文京区 325
2 葛飾区 5万4,000円 2 荒川区 461
3 江戸川区 5万5,000円 3 目黒区 501
4 足立区 5万6,500円 4 中央区 551
5 板橋区 5万9,000円 5 品川区 654
5 中野区 5万9,000円 5 墨田区 654
7 杉並区 6万円 7 中野区 703
8 北区 6万1,000円 8 北区 744
9 荒川区 6万5,000円 9 千代田区 763
10 大田区 6万7,000円 10 台東区 826

※1 2018年8月19日現在、CHINTAIネット調べ。
※2 2020年1~4月累計、警視庁調べ。

両方のランキングに入っているのは、中野区、北区、荒川区の3区です。中心部以外の区の家賃が安いのがはっきり見てとれます。

意外と住みやすい足立区、中野区

意外と住みやすい区の筆頭は足立区でしょう。足立区はこれまで、治安が悪い区といわれてきました。それが防犯対策を強化した結果、犯罪件数は減少し、2020年1~4月の犯罪認知件数では19位と最下位を免れています。治安が改善すれば物価の安さがクローズアップされてきます。家賃の安さでは4位にランキングされ、ライフルホームズ調査による「23区住民が選ぶ物価の安い区ベスト10」では堂々1位に選ばれています。

もう一区、新宿に近いため雑多なイメージがある中野区も意外に住みやすい区といえます。新宿に近くアクセスが良い割に家賃や物価が安く、治安のランキングでも7位と上位にランクインしています。全体的にバランスが良い区といえるでしょう。

ここまで、東京23区の特徴について見てきましたが、最終的には「住めば都」で、各区それぞれに良さがあります。マンション投資の際は、どこの区というよりは、駅徒歩10分以内等の立地条件を重視して選ぶのが最善といえるでしょう。
 

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