最終更新日:2024/11/19
 
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多種多様な人が住んでいる東京23区ですが、区によって年収や家賃などはさまざまで、富裕層が集まる街は限られているといわれています。そんな富裕層が住む街を決めるときの基準の一つが「区民性」です。

富裕層は、単なる高級さだけではなく、親しみやすさや芸術性など、それぞれの区に根付いた「区民性」をもとに、住む街を選んでいるといえます。

「住みたい街ランキング」とは異なるエリアにも住みやすい街を発見することができます。注目すべき区とはどこでしょうか。

目次

  1. 県民性と同じように「区民性」に注目
  2. あの区はこんな区民性
    1. セレブが多い港区
    2. 庶民的な葛飾区
    3. 芸術の街・豊島区
    4. 東大がありインテリジェンスに満ちた文京区
    5. 江戸の伝統を重んじる台東区
  3. 統計データから浮彫りになるファクトをもとに住みやすさを見極める
  4. 意外と住みやすい足立区、サブカルの街として知られる中野区
    1. 23区住民が選ぶ物価の安い区1位が足立区
    2. 新宿に近くバランスがいい中野区

お金に働いてもらう時代の資産形成

県民性と同じように「区民性」に注目

東京駅,東京
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毎回異なるテーマで県民性を語り合うテレビ番組が人気を集めています。ある県は代表的な郷土料理があり、またある県は有名な観光地があり、ときには県民の性格が話題になることもあります。

東京23区もやはり、それぞれ有名な観光スポットや特徴的な区民性が存在するものです。マンション投資で物件タイプを決める際も、各区の区民性を知ることが物件選びのヒントになるでしょう。

あの区はこんな区民性

富裕層が知る東京都の区民性 住みやすいのは意外なあの区!?
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では、いくつかの区を例に区民性を考えてみましょう。

セレブが多い港区

港区は、セレブ住民が多いことで有名です。それもそのはず、居住する納税者の課税対象所得額が1,000万円を超え、全国で断トツの1位になっています。

白金、麻布、青山、高輪、六本木など高級住宅地が点在し、そのルーツは江戸時代の屋敷町といわれています。昔ながらのセレブ気質といったところでしょうか。

庶民的な葛飾区

その逆が葛飾区で、寅さんの影響からか、庶民的なイメージが強い区です。

大家族を重んじる区民性で、5~6人の世帯数が23区で1位となっています。家賃や物価が安く、商店街も充実しています。イメージ通り住みやすい区といえそうです。

芸術の街・豊島区

豊島区は、2015年に「豊島区国際アート・カルチャー都市構想」を策定し、芸術の街づくりをスタートさせています。

手塚治虫をはじめ、大御所漫画家が多数住んでいた「トキワ荘」を2020年にミュージアムとして再建オープンするのが目玉です。漫画家志望の住民が今後増えるかもしれません。

東大がありインテリジェンスに満ちた文京区

文京区は、区名の通り、東京大学をはじめとする高等教育機関が多数存在します。

有名な出版社も本社を構えており、インテリジェンスに満ちた区民性といえるでしょう。そのせいか、犯罪認知件数は23区中最小で、安心して暮らせる区といえます。

江戸の伝統を重んじる台東区

上野、浅草を擁する台東区は、江戸の伝統を重んじる区民性です。寄席、酉の市、花火大会など、江戸時代から続く伝統を今も守り続けています。

また、近年はインバウンドによる外国人観光客が多くなり、国際観光都市の様相を呈しています。

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統計データから浮彫りになるファクトをもとに住みやすさを見極める

住みやすさ,東京,生活費
(画像=Sergey Ryzhov/stock.adobe.com)

住みやすさを形成する要因は、おそらく生活コストの低さと治安の良さでしょう。

統計データによっても、住みやすさは浮き彫りになってきます。

ワンルーム・1K・1DKの家賃相場(出典:SUUMOジャーナル 東京23区の家賃相場が安い駅ランキング 2024年版)と、犯罪認知件数(出典:警視庁ホームページ)から見た、住みやすい区のランキングは下表の通りです。

家賃が安い区ランキング 治安が良い区ランキング
順位 区名
(駅所在地)
1R・1K・1DK家賃※1 順位 区名 犯罪認知件数※2
1 江戸川区
(葛西臨海公園)
6万円 1 文京区 325
2 葛飾区
(京成金町)
6万2,000円 2 荒川区 461
2 葛飾区
(金町)
6万2,000円 3 目黒区 501
4 江戸川区
(江戸川)
6万3,000円 4 中央区 551
5 世田谷区
(喜多見)
6万3,500円 5 品川区 654
6 江戸川区
(一之江)
6万4,000円 5 墨田区 654
7 葛飾区
(お花茶屋)
6万4,500円 7 中野区 703
7 葛飾区
(新柴又)
6万4,500円 8 北区 744
7 葛飾区
(柴又)
6万4,500円 9 千代田区 763
10 杉並区
(上井草)
6万5,000円 10 台東区 826

※1 2024年 5月15日現在 SUUMOジャーナル 東京23区の家賃相場が安い駅ランキング 2024年版
※2 2020年1~4月累計 警視庁調べ

東京のイーストエリアで、海に面し自然が多いことで知られる江戸川区や、先ほども紹介した庶民的なイメージが強い葛飾区がランクインしているのがわかります。

オーナー様インタビュー特集第1話

意外と住みやすい足立区、サブカルの街として知られる中野区

富裕層が知る東京都の区民性 住みやすいのは意外なあの区!?
(画像=宏 竹澤/stock.adobe.com)

23区住民が選ぶ物価の安い区1位が足立区

意外と住みやすい区の筆頭は足立区でしょう。

足立区はこれまで、治安が悪い区といわれてきました。それが防犯対策を強化した結果、犯罪件数は減少し、2020年1~4月の犯罪認知件数では19位と最下位を免れています。

治安が改善すれば物価の安さがクローズアップされてきます。家賃の安さでは4位にランキングされ、ライフルホームズ調査による「23区住民が選ぶ物価の安い区ベスト10」では堂々1位に選ばれています。

新宿に近くバランスがいい中野区

もう一区、新宿に近いため雑多なイメージがある中野区も意外に住みやすい区といえます。

新宿に近くアクセスが良い割に家賃や物価が安く、治安のランキングでも7位と上位にランクインしています。全体的にバランスが良い区といえるでしょう。

ここまで、東京23区の特徴について見てきましたが、最終的には「住めば都」で、各区それぞれに良さがあります。

マンション投資の際は、どこの区というよりは、駅徒歩10分以内等の立地条件を重視して選ぶのが最善といえるでしょう。

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