オールカントリーとS&P500を両方買うのは意味ない?「不労所得」を生む本当の分散投資
(画像=takasu/stock.adobe.com)

オールカントリー(オルカン)とS&P500を両方買う手法は、期待ほどの分散効果が得られないため、基本的には意味がないと言えます。全世界株式の約6割は米国株で構成されており、両方のファンドを持つことは、結局のところ同じ米国の大手銘柄を重複して買っている状態に等しいためです。

新NISAの普及に伴い、迷った末に両方を購入する人がたくさんいるようですが、これでは米国への集中リスクを高めるだけでなく、管理の手間も増やしてしまいます。本業が忙しく、週末などの限られた時間しか運用に割けない現役世代にとって、中身が似たファンドを複数追いかけることは、隠れた時間的コストになりかねません。

真のリスク分散や、今の生活を潤す「不労所得」を求めるなら、株式の中での重複を避けて、異なる性質の資産を組み合わせるほうが合理的です。

この記事では、両方買うことの落とし穴を解説し、将来の備えと現在のゆとりを両立する本当の分散投資について見ていきます。

この記事の要点:

  • オルカンとS&P500は中身の半分以上が重複しており、実質的な分散効果は低い
  • 資産管理の複雑化は、本業に忙しい現役世代にとって時間的・精神的なコストになる
  • 真のリスク分散を求めるなら、株式以外の実物資産を組み合わせるのが近道

目次

  1. オルカンとS&P500の両方買いは意味がない?
    1. 中身の約6割が「同じ米国企業(GAFAM等)」で重複している
    2. 「分散投資」のつもりが米国への集中リスクを高めている
  2. それでも両方買うメリットはある?向いている人の特徴
    1. 米国株の比率を「60%〜100%の間」で微調整したい人
    2. 一本に絞りきれないことによる心理的ストレスを回避したい人
  3. 両方買うことで生じるデメリットと資産管理の落とし穴
    1. 資産推移の把握やリバランス(比率調整)の手間が増える
    2. 日々の値動きが気になり本業のパフォーマンスに悪影響が出る
  4. オルカンとS&P500の重複買いより効果的な「本当の分散投資」とは
    1. 株式(ペーパーアセット)と不動産(ハードアセット)の組み合わせ
    2. 投資信託では得られない「毎月の家賃収入(不労所得)」の魅力
    3. プロの伴走で不動産を『手間のかからない金融資産』のように保有する
  5. 資産運用に関するよくある質問(FAQ)
  6. 自身のライフスタイルと目的に合った資産形成のポートフォリオを

オルカンとS&P500の両方買いは意味がない?

投資信託の積立において、オールカントリー(全世界株式)とS&P500のどちらにすべきか悩み、結果として「両方買う」という選択をする人が増えています。

しかし、全世界株式とは、その名の通り世界中の株式に投資する手法ですが、時価総額加重平均で算出されるため、現状ではその約6割を米国株が占めています。

つまり、オルカンを買った時点で、投資額の半分以上は自動的に米国株、それもS&P500に含まれるような主要企業へ投資されていることになります。この構造を理解しないまま両方を購入することは、同じカゴに卵を盛り直しているようなものであり、本来の「分散」という目的からは遠ざかってしまいます。

中身の約6割が「同じ米国企業(GAFAM等)」で重複している

実際に、代表的なインデックスファンドの中身を比較してみると、その重複ぶりは一目瞭然です。

比較項目 オールカントリー(全世界株式) S&P500(米国株式)
米国株の比率 約60%前後 100%
上位構成銘柄 Apple, Microsoft, NVIDIA, Amazon等 Apple, Microsoft, NVIDIA, Amazon等
主な投資対象 先進国・新興国の大型・中型株 米国の主要500企業
重複の度合い S&P500採用銘柄が資産の半分以上を占める
(編集部作成)

このように、オルカンが保有する資産のトップ10銘柄は、S&P500のトップ10とほぼ同じ顔ぶれです。AppleやMicrosoftといった巨大IT企業の成長は両方の指数を押し上げますが、逆にこれらの企業が失速した際には、両方のファンドが同時に大きなダメージを受けることになります。

「分散投資」のつもりが米国への集中リスクを高めている

「日本も欧州も入っているオルカンと、勢いのある米国株のS&P500を組み合わせれば完璧だ」という考え方は、実は米国への集中投資を加速させているだけかもしれません。

米国市場が好調な時期はリターンが上乗せされるため満足度が高まりますが、ひとたび米国で経済危機や株価暴落が起きれば、逃げ場がなくなります。異なる国や資産に分けることでリスクを抑えるのが「分散」の本質ですが、両方買いはこの機能を自ら弱めてしまっているのです。

それでも両方買うメリットはある?向いている人の特徴

基本的には非効率な手法ではありますが、特定のニーズを持つ方にとっては、あえて両方を持つことが納得感につながるケースもあります。

米国株の比率を「60%〜100%の間」で微調整したい人

オルカンだけでは米国比率が60%程度で物足りない、かといってS&P500一本で100%米国に振り切る勇気はない、という場合です。

たとえば両方を半分ずつ持てば、米国比率を約80%に調整できます。

このように、自分なりの「理想の米国比率」をコントロールしたい人にとっては、両方買いがツールとしての意味を持ちます。ただし、これは中上級者向けの緻密な戦略といえるでしょう。

一本に絞りきれないことによる心理的ストレスを回避したい人

「S&P500に絞って、もし他の国が爆発的に成長したら後悔する」「オルカンにして、米国の快進撃が続いたら損をした気分になる」という心理的な葛藤を抱える人は少なくありません。

投資において最も避けたいのは、迷いが生じて積立をやめてしまうことです。両方を持つことで「どちらが勝っても納得できる」という心の平穏が得られるのであれば、それは継続のための必要経費ととらえることもできます。

両方買うことで生じるデメリットと資産管理の落とし穴

一方で、特に忙しい現役世代にとっては、無視できない弊害があります。

資産推移の把握やリバランス(比率調整)の手間が増える

まず管理する銘柄が増えれば増えるほど、自分の資産が今どのような状態にあるのかを把握するのが難しくなります。

当初決めた比率が崩れた際、元の比率に戻す「リバランス」の作業も煩雑になります。本業が忙しく、週末くらいはゆっくりしたい現役世代にとって、複数の証券口座や銘柄の数字を追いかけるのは、隠れた時間的コストとなってのしかかります。

日々の値動きが気になり本業のパフォーマンスに悪影響が出る

米国株の比率を高く設定したポートフォリオは、良くも悪くも値動きが激しくなります。夜間に米国市場が大きく動くと、翌朝の仕事中もスマホで評価損益を確認してしまう、といった経験はないでしょうか。

複数の銘柄をチェックする習慣がつくことで、投資が生活の中心になりすぎてしまうのは本末転倒です。限られた時間で成果を出さなければならない現役世代にとって、精神的なリソースを削られることは大きな損失といえます。

オルカンとS&P500の重複買いより効果的な「本当の分散投資」とは

資産形成をより確実なものにするためには、株式という同じ「箱」の中での分散ではなく、まったく異なる性質の資産(アセットクラス)を組み合わせることがカギとなります。

株式(ペーパーアセット)と不動産(ハードアセット)の組み合わせ

株式投資(オルカンやS&P500)は「ペーパーアセット」と呼ばれ、市場の心理や景気動向によって価格が乱高下しやすい特徴があります。これに対し、不動産は「ハードアセット(実物資産)」であり、株価とは異なる動きを見せます。

比較項目 株式投資(インデックス) 実物不動産投資
主な収益 売却益・配当金 毎月の家賃収入
価格変動 毎日変動(激しい) 緩やかに推移
インフレ耐性 銘柄による 非常に強い
相関性 市場全体に連動 株式市場との相関は低い
レバレッジ 不可能 可能(ローン活用)
(編集部作成)

このように、性質の違う資産をポートフォリオに組み込むことで、たとえば世界的な株安に見舞われた際でも、不動産からの家賃収入が家計を下支えしてくれるという「真のリスクヘッジ」が可能になります。

投資信託では得られない「毎月の家賃収入(不労所得)」の魅力

投資信託の主な目的は、10年、20年後の資産を最大化することにありますが、現役世代の悩みは「将来」だけでなく「今のゆとり」にもあります。

不動産投資から得られる家賃収入は、毎月決まった日に通帳に振り込まれる「目に見える現金」です。投資信託を切り崩して生活費に充てるのは精神的抵抗が大きいものですが、家賃収入はそのまま副収入として生活を潤したり、さらなる投資に回したりすることができます。

オルカンとS&P500の比較に悩む時間を、この「今の現金を作る仕組み」の検討に充てるほうが、生活の質は直結して向上します。

プロの伴走で不動産を『手間のかからない金融資産』のように保有する

不動産投資を「労働」ではなく、投資信託のような「純粋な投資」として成立させるには、信頼できるプラットフォームの活用が不可欠です。

多くの人が不動産を敬遠するのは「物件管理という実務(労働)」を懸念するからですが、レイシャスのようなパートナーがいれば、オーナーの役割は「経営判断」のみに集約されます。

入居者募集から家賃回収、突発的なトラブル対応まで、全てのプロセスがシステム化されているため、忙しい現役世代でも「ほったらかし」の状態を維持しながら、実物資産の恩恵だけを享受できます。

不動産を「金融資産化」する運用ステップ:

  1. コンサルティング: 自身のライフプランに基づいた最適な物件選定
  2. システム構築: 融資の活用と、賃貸管理の一括委託契約
  3. モニタリング: 毎月の入金確認と、数年に一度の設備更新判断
  4. 出口戦略: 市場動向を見極めた売却や資産組み換えの提案

このように、複雑な管理実務をプロのシステムに「外注」することで、不動産投資は投資信託の積立と同じような手軽さで、より強固なキャッシュフローを生む資産へと進化します。

資産運用に関するよくある質問(FAQ)

Q. 新NISAでオルカンとS&P500を両方買うのは非効率ですか?

A. はい、非効率といえます。NISAの非課税枠は有限です。中身が似ている2つに分けるよりも、どちらか一本に絞り、余った資金は特定口座での別の運用や、不動産投資の頭金として活用するほうが資産全体の成長スピードは上がります。

Q. どっちか一本に絞るならどちらがおすすめですか?

A. 「手堅く世界中に分散したい」ならオルカン、「米国の成長力を信じてリターンを最大化したい」ならS&P500です。どちらを選んでも米国株が中心になることに変わりはないため、あまり悩みすぎず、決めたら放置するのが正解です。

Q. 米国株バブルが弾けたら両方買うリスクはありますか?

A. 非常に高いリスクがあります。両方買いは米国への集中度を高めているため、バブル崩壊時には壊滅的なダメージを受けます。そうした事態に備えるためにも、株式以外の「家賃収入」という安定したキャッシュフローを持っておくことが重要なのです。

自身のライフスタイルと目的に合った資産形成のポートフォリオを

オルカンとS&P500のどちらが良いかという議論に終止符を打ち、もし「将来の不安解消」だけでなく「現在の自由な時間やお金」を求めているのであれば、視点を外に向けてみてください。

似たような銘柄を重複して持つ手間にエネルギーを割くよりも、一本に絞ってシンプルに管理し、空いたリソースで不動産のような「実物資産」によるキャッシュフロー構築を検討してはいかがでしょうか。

レイシャスでは、本業に忙しい現役世代が、手間をかけずに「第2の給与」を得るための仕組みを提案しています。今の生活を犠牲にしない資産形成の第一歩として、まずは資料請求や無料相談から始めてみてはいかがでしょうか。

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