人生の後悔TOP5。人は死ぬ瞬間、何を悔やむのか…?今のうちにすべきこと
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丸山 優太郎
丸山 優太郎
日本大学法学部新聞学科卒業のライター。おもに企業系サイトで執筆。金融・経済・不動産系記事を中心に、社会情勢や経済動向を分析したトレンド記事を発信している。

長い人生に後悔はつきものですが、多くの人はどんなことに後悔しているのでしょうか。ベストセラー書籍から人生の後悔TOP5を紹介し、後悔しないための時間とお金の有効な使い方についても考えます。

目次

  1. 1.人生の後悔TOP5
    1. 1-1.自分に正直な人生を生きればよかった
    2. 1-2.働きすぎなければよかった
    3. 1-3.思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
    4. 1-4.友人と連絡を取り続ければよかった
    5. 1-5.幸せをあきらめなければよかった
  2. 2.生活(お金)のために自分を犠牲にする人が多い
    1. 2-1.「死ぬときに貯金残高が最高に達する」というデータも
  3. 3.後悔しないためのカギは「時間」と「お金」
  4. 4.働きながらできる。手間がかからない資産運用3選
    1. 4-1.ソーシャルレンディング
    2. 4-2.ロボアドバイザー
    3. 4-3.不動産投資
  5. 5.時間とお金の問題を解決して、後悔の少ない人生を歩もう

1.人生の後悔TOP5

人生の後悔TOP5。人は死ぬ瞬間、何を悔やむのか…?今のうちにすべきこと
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ブロニー・ウェア著『死ぬ瞬間の5つの後悔』という書籍では、人生で特に大きな後悔になる5つのポイントについて紹介されています。著者のブロニーは介護施設でヘルパーの仕事をしており、死期が近い患者との関わりをとおして知った、患者たちの人生における後悔について綴っています。

この書籍で紹介されている5つの後悔は、私たちの人生にも当てはまる普遍的なテーマといえるでしょう。

1-1.自分に正直な人生を生きればよかった

自分に正直に生きることは難しいものです。本書で紹介されている患者の1人は、夫の暴力に耐え続けて、自分も病気にかかったことを後悔しています。

この事例は、自分の人生を台無しにしてまで劣悪な環境に耐える必要はないことを教えてくれます。夫婦の問題だけでなく、職場でパワハラに耐え続けている、学校でいじめに遭っているなど深刻なケースも同様です。「今の状況から脱したい」と信頼できる人に、自分の気持ちを正直に伝えてアドバイスを受けることも1つの方法です。自分では気づかないような解決方法が見つかるかもしれません。

1-2.働きすぎなければよかった

働きすぎは過労死を招くだけでなく精神的にも追い込まれ、自分で命を絶つ事態を招くケースもあります。働きすぎなければよかったというのは、人生の後悔の典型例といえるでしょう。

家のローンを支払うため、やむを得ず過重労働に耐えている人もいますが、高齢で動けなくなってから「もっと家族との時間を作れば良かった」と後悔しても遅いのです。働いている会社がブラック企業と思えるなら転職も考え、経営者の立場ならある程度の時期が来たら第一線から退くことも検討する必要があります。

1-3.思い切って自分の気持ちを伝えればよかった

本書では家族に自分の気持ちを伝えてこなかった患者の後悔する気持ちが紹介されていますが、私たちも家族だけでなく、友人・知人などにも伝えていない自分の気持ちがあるでしょう。

死期が近づいたときに後悔することを考えたら、まだ元気なうちに気持ちを伝えるために、相手を訪ねておくことが必要であることを教えられます。

1-4.友人と連絡を取り続ければよかった

誰しも疎遠になっている友人・知人が何人かはいるでしょう。何年、何十年も会っていなければ、連絡しても迷惑になるのではないかと、再会へ踏み出すことに尻込みするかもしれません。「友人に謝罪していないことがある」「学生時代あれだけ仲が良かったのに交流が途絶えてしまった」など、再会したい理由はさまざまです。

しかし、連絡をすれば意外と喜んでくれる可能性もあります。気になる友人・知人がいたら、高齢になって後悔するより連絡をとってみたほうが良いことは確かでしょう。

1-5.幸せをあきらめなければよかった

本書には自分は幸せになる資格がないと、幸せをあきらめた患者が登場します。しかし、わざわざ幸せをあきらめたい人はいないでしょう。結果的にあきらめるケースはあるかもしれませんが、最初から幸せになる資格がない人などいないのです。

「結婚に失敗した」「就職に失敗した」など、躓いた理由は人それぞれですが、幸せをあきらめずに第2の人生を歩んでいければ、過去の苦難も良い経験へと変わるかもしれません。

出典:ブロニー・ウェア著『死ぬ瞬間の5つの後悔』(新潮社)

2.生活(お金)のために自分を犠牲にする人が多い

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私たちが収入を得るのは基本的には生活のためです。もちろん、好きなことを仕事にできた人は生き甲斐を感じるでしょうが、生活のために自分を犠牲にして仕事をする人のほうが多いと考えるのが現実的です。問題は自分を犠牲にしてまで得たお金を人生でどう活かすかでしょう。

2-1.「死ぬときに貯金残高が最高に達する」というデータも

死ぬときに貯金残高が最高に達するというデータがあります。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)令和3年」によると、年代別の金融資産残高(中央値)は下表のようになっています。

20代201万円
30代400万円
40代531万円
50代800万円
60代1,400万円
70代1,500万円

どれだけ貯金があるかは、生きていてこそ意味があるはずですが、不安で使えない結果、死ぬ直前が最も残高が多くなるというのです。何のための貯金なのかと、悲しくなるようなデータです。

先に紹介した『死ぬ瞬間の5つの後悔』の帯に次のように記されています。
「もっとお金を儲ければよかったという人はいない」
至言ではないでしょうか。

3.後悔しないためのカギは「時間」と「お金」

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後悔しない人生を送るためには、時間とお金の問題を解決する必要があります。「働き続ける」「貯め続ける」のではなく、お金を運用するという視点を持つことが大事です。それにより働き過ぎを防止し、時間とお金で後悔するという問題を解決することができます。

資産運用によって労働時間を減らし、家族との時間や自分の時間を作ることができれば心にも余裕が生まれ、人生が好転する可能性があります。

4.働きながらできる。手間がかからない資産運用3選

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働きながら資産運用をするには、手間がかからないことが理想です。ここでは、比較的手間のかからない資産運用法を3つ紹介します。

4-1.ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、インターネットを通じて「お金を借りたい人や企業」と「お金を貸したい人や企業」を結び付ける、融資型クラウドファンディングです。

運用会社がインターネット上で個人投資家からファンドへの出資金を集め、希望する人や企業に融資します。そして、貸付の結果得た金利収入の一部を投資家に配当する仕組みです。1万円から出資が可能なため、手軽に始めることができます。

4-2.ロボアドバイザー

ロボアドバイザーとは、AI(人工知能)が顧客からのヒアリングを基にポートフォリオを作成し、運用だけでなく途中での見直しも行ってくれるサービスです。

AIが投資アドバイスのみ行い、運用は自分で行う「アドバイス型」と、AIが運用まで行ってくれる「投資一任型」の2種類があります。投資一任型を選択すれば、仕事や家事に影響なく資産運用を行えます。

4-3.不動産投資

不動産投資の対象となる物件はさまざまなタイプがありますが、中でもワンルームマンションの需要が高く、新築は特に人気があります。初めて投資する場合は、早めに入居者が付くことが大切なので、ファミリー向けマンションより価格が安く、需要も多いワンルームマンションを選ぶのが成功のコツといえるでしょう。

物件の管理に関しては、不動産管理会社に委託すれば入居者の募集や集金などの手間がかかりません。委託管理手数料は家賃の5%程度が相場です。

5.時間とお金の問題を解決して、後悔の少ない人生を歩もう

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過去の後悔を消すことはできませんが、将来の後悔を防止することはできます。また、年齢によっては後悔していることを今から取り返す、やり直すということも可能でしょう。

後悔しないためのカギは、時間とお金の問題を解決できるかどうかです。時間とお金という問題に対しては、働き過ぎないことを心がけるだけでも良い方向に向かう可能性があります。仕事を減らすと収入も減ることが不安な場合は、資産運用で副収入を得ることでマイナス分を埋めることが可能です。

後悔の少ない人生を歩むために、時間とお金のバランスを上手くとることを今日から意識してみましょう。

※記事中の資産運用法は一例です。参考程度にお考えください。

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