最終更新日:2024/05/08
 
30歳で夫婦の貯金を1000万円にするには?取り組み方やおすすめの投資方法を解説
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30代は転職を考えたり、出産や子育てを経験したりとライフスタイルが変化する時期です。ライフイベントではまとまったお金が必要ですが、あまり貯金ができていない夫婦もいるかもしれません。30代の夫婦はどれくらい貯金があり、どのようにお金を準備しているのでしょうか。

本記事では、30代夫婦の平均貯蓄額や夫婦の貯金を1000万円にする方法について解説します。

大西 勝士
大西 勝士
フリーランスの金融ライター(AFP、2級FP技能士)。早稲田大学卒業後、会計事務所、一般企業の経理職、学習塾経営などを経て2017年10月より現職。10年以上の投資経験とFP資格を活かし、複数のメディアで執筆しています。

目次

  1. 30歳夫婦の貯蓄額や給与の平均はどれくらい?
    1. 30歳代の金融資産保有額
    2. 平均給与(業種別、年齢階層別)
  2. 30歳で夫婦の貯金が1000万円あれば可能になること
    1. 働けなくなったときのリスクに備えられる
    2. ライフイベントに必要なお金を準備できる
    3. 転職や独立に挑戦しやすくなる
    4. 夢や目標の実現にお金を使える
  3. 夫婦で貯金に取り組むメリット・デメリット
  4. 30歳で夫婦の貯金1000万円を達成する方法
    1. 家計を見直す
    2. 目標を決める
    3. 先取り貯蓄を始める
    4. 世帯収入アップを目指す
    5. 投資を始める
  5. 貯金1000万円を目指す夫婦におすすめの投資方法
    1. マンション経営
    2. 投資信託
  6. まとめ

30歳夫婦の貯蓄額や給与の平均はどれくらい?

30歳で夫婦の貯金を1000万円にするには?取り組み方やおすすめの投資方法を解説
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まずは同世代の夫婦がいくら貯金しており、どれくらい収入があるのかを確認しておきましょう。

30歳代の金融資産保有額

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯)(2021年)」によると、30歳代の金融資産保有額(世帯主の年齢別)は以下の通りです。

金融資産保有額割合
平均752万円
中央値238万円
保有していない22.7%
100万円未満11.5%
100~200万円未満9.9%
200~300万円未満7.0%
300~400万円未満6.8%
400~500万円未満4.4%
500~700万円未満9.4%
700~1,000万円未満6.7%
1,000~1,500万円未満6.4%
1,500~2,000万円未満4.1%
2,000~3,000万円未満3.7%
3,000万円以上3.3%

平均は752万円、中央値は238万円です。金額別では「保有していない」の22.7%が最も多く、次いで「100万円未満」の11.5%、「100~200万円」の9.9%となっています。200万円未満が全体の40%以上を占める状況です。

一方で、1000万円以上の金融資産を保有する世帯も17.5%と一定割合を占めています。

平均給与(業種別、年齢階層別)

国税庁の「民間給与実態統計調査(2020年分)」によると、1年を通じて勤務した給与所得者(正規)の平均給与は496万円です。内訳は男性550万円、女性384万円となっています。 業種別では「電気・ガス・熱供給・水道業」の715万円が最も高く、次いで「金融業、保険業」の630万円、「情報通信業」の611万円です。反対に、最も低いのは「宿泊業・飲食サービス業」の251万円となっています。

また、年齢階層別の平均給与は以下の通りです。

30歳代は「30~34歳」が400万円、「35~39歳」が437万円です。60歳未満は年齢が高くなるほど平均給与も高くなり、「55~59歳」の518万円でピークを迎えています。男性に比べると、女性は年齢による差は大きくありません。

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30歳で夫婦の貯金が1000万円あれば可能になること

30歳で夫婦の貯金を1000万円にするには?取り組み方やおすすめの投資方法を解説
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貯金に取り組むときは、まとまったお金があると何ができるのかをイメージしておくことも大切です。ここでは、30歳で夫婦の貯金が1000万円あれば可能になることを紹介します。

・働けなくなったときのリスクに備えられる
・ライフイベントに必要なお金を準備できる
・転職や独立に挑戦しやすくなる
・夢や目標の実現にお金を使える

働けなくなったときのリスクに備えられる

病気やケガで働けなくなると、収入が途絶えてしまします。共働きなら配偶者の収入でカバーできるかもしれませんが、生活に余裕がなくなるかもしれません。夫婦の貯金が1000万円あれば、当面の生活費を気にすることなく治療に専念できます。精神的な余裕にもつながるでしょう。

ライフイベントに必要なお金を準備できる

多くの人は、30代で出産や子育て、住宅購入といったライフイベントを迎えます。特に「教育資金」「住宅資金」「老後資金」は人生の三大資金と言われており、まとまったお金がかかります。貯金が1000万円あれば、ライフイベントに必要なお金を無理なく準備できるでしょう。

転職や独立に挑戦しやすくなる

無収入でもしばらく生活できるだけの貯金があれば、やりたくない仕事を無理に続ける必要はありません。 他にやりたい仕事が見つかった場合は、転職や独立に挑戦しやすくなります。

夢や目標の実現にお金を使える

夫婦の貯金が1000万円に到達すると、夢や目標の実現にお金を使えるようになります。例えば、「趣味の活動を本格的に始める」「憧れの場所へ旅行する」などです。さらに貯金が増えれば、セミリタイアして自分のペースで働くことも実現できるかもしれません。

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夫婦で貯金に取り組むメリット・デメリット

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夫婦で貯金に取り組むメリットは、効率的に貯金できることです。夫婦で家計を管理すれば、無駄な出費を減らしやすくなります。夫婦で相談できるので貯金を続けやすく、夫婦仲が良くなる効果も期待できます。

一方で、夫婦でお金に対する価値観に違いがある場合は意見が合わず、対立してしまうかもしれません。こまめに夫婦で話し合い、目的や取り組み方をすり合わせていくことが大切です。

30歳で夫婦の貯金1000万円を達成する方法

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30歳で夫婦の貯金1000万円の達成を目指すなら、以下のことに取り組みましょう。

・家計を見直す
・目標を決める
・先取り貯蓄を始める
・世帯収入アップを目指す
・投資を始める

家計を見直す

まずは家計を見直して、節約することが大切です。月5万円の節約は、月5万円の収入アップと同じ効果が見込めます。家計簿アプリを活用して家計を見える化し、節約効果の高い固定費を中心に無駄な支出を見直しましょう。

目標を決める

夫婦で貯金に取り組む際は、目標を決めることも重要です。何となく貯めるのではなく、貯金1000万円を目指す目的や達成時期を具体的に決めましょう。目標が明確なると、貯金へのモチベーションが高まります。

先取り貯蓄を始める

浮いたお金を貯金に回そうと思っても、お金が手元にあるとつい使ってしまうのではないでしょうか。無理なく貯金をするには、先に収入の一部を貯金に回し、残ったお金で生活する「先取り貯蓄」が有効です。まずは収入の1~2割を貯金することから始めましょう。

世帯収入アップを目指す

30歳で夫婦の貯金1000万円を目指すなら、世帯収入アップにも取り組まなくてはなりません。収入が増えるほど貯蓄ペースが上がるため、共働きは必須といえます。平均給与と比較して収入アップが見込めない場合は、転職や副業も視野に入れましょう。

投資を始める

よほどの高収入でない限り、貯金だけで30歳までに1000万円を達成するのは難しいかもしれません。そのため、収入の一部を投資に回し、運用でお金を増やすのも選択肢となります。

例えば、月8.4万円を貯蓄に回すと、1000万円に到達するまでに10年かかります。一方で、年利3%で運用しながら積み立てると9年目、年利6%なら8年目に到達します。投資は元本割れの可能性もありますが、資産の増加ペースを上げることが可能です。

貯金1000万円を目指す夫婦におすすめの投資方法

30歳で夫婦の貯金を1000万円にするには?取り組み方やおすすめの投資方法を解説
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ここでは、貯金1000万円を目指す夫婦におすすめの投資方法を2つ紹介します。

・マンション経営
・投資信託

マンション経営

マンション経営は、投資用マンションを入居者に貸し出して家賃収入を得る方法です。物件を購入するにはまとまったお金が必要ですが、ローンを利用することも可能です。「物件の評価額-借入残高」が純資産となるため、家賃収入でローン返済を進めるほど家計の純資産は増えていきます。

マンション経営は入居者がないと家賃が入ってこないので、空室リスクの低い物件を選ぶことが重要です。初心者は、不動産会社にサポートを依頼するほうが優良物件を見つけやすいでしょう。

投資信託

投資信託は複数の投資家から集めた資金を1つにまとめ、専門家が株式などで運用を行う金融商品です。

少額からさまざまな銘柄に投資できるので、個別銘柄に投資するよりもリスク軽減が期待できます。積立投資に対応しており、毎月の収入から少しずつ投資に回せるのも魅力です。株式で運用したい場合は投資信託がおすすめです。

ただし、投資信託は販売手数料や信託報酬などのコストがかかります。複数の商品を比較して、運用コストが低い商品を選びましょう。

まとめ

30歳で夫婦の貯金を1000万円にするには?取り組み方やおすすめの投資方法を解説
(画像=funnyface/stock.adobe.com)

30歳で夫婦の貯金を1000万円にするには、夫婦で家計の見直しや収入アップに取り組む必要があります。純粋に貯金だけで達成するのは簡単ではないため、収入の一部を運用に回すのがおすすめです。貯金や投資を始める前に、無料で読めるeBookもぜひ夫婦で読んでみてください。

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