成功者になるための法則とは?研究・実験で突き止めた運が良い人の特徴
(画像=jirsak/stock.adobe.com)
本間 貴志
本間 貴志
ビジネス書・実用書専門の「アスラン編集スタジオ」の編集ライターを経てフリー。2015年より秋田県に移住、テレワークによる柔軟な働き方を実践中。

人生やビジネスで成功者になるには「運が大事」とよくいわれます。ここでは海外の研究・実験でわかった運が良い人の特徴をご紹介します。この特徴を日々の生活やビジネスで意識することで、あなたも成功者に近づけるかもしれません。

成功者になるにはどれくらい運が必要なのか

はじめに考えたいのは、そもそも人生の成功・失敗はどれくらい運に左右されるのかということです。

もちろん、運というものは定量化できないため、人生に及ぼす運の割合を計算することはできません。一方で、ビジネスや人生の成功は「運によってほぼ決まる」という識者や成功者の声を良く見かけます。

「運こそが重要」という識者のひとりに、経営学者であり一橋ビジネススクール教授の楠木建氏がいます。

楠木氏は経営書のロングセラー「ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件」の著者として知られます。

楠木氏はこの著書のなかでビジネスの成功の8割方は理屈では説明できないことで決まっており、運が良いことが成功を大きく左右する要因と解説しています。

また、運の重要性を説いた経営者には、松下電器産業(現パナソニック)の創業者である故・松下幸之助氏がいます。

松下氏の秘書のほか、PHP総合研究所の社長や参議院議員を務めた経歴を持つ江口克彦氏は経済界ウェブのインタビューで「松下幸之助さんは実力が10%、運が90%だと言っていた」と述べています。

そんな松下氏は実際に経営をしていても運をかなり気にしていたようです。採用面接の最後に面接者に対して「君は運がいいか」と松下氏が質問していたエピソードは有名です。

成功者になるために運が欠かせないとして、私たちが気になるのは「では、どうすれば運を良くできるのか」という点です。

ここでは、運と成功をテーマにした2つの研究・実験をもとに「運が良い人の特徴」を明らかにします。これをもとに「運と成功者」について考察していきましょう。

マックス・ギュンター氏の研究:運が良い成功者の特徴

世の中には、運と成功者をテーマに研究している人もいます。作家、ジャーナリスト、投資家など幅広い分野で活躍するマックス・ギュンター氏もその一人です。

ギュンター氏は20年以上にわたって1,000人を超える人たちの人生をリサーチして「運が良い人」と「運が悪い人」の特徴を探ってきました。

その結果を著書「ツキの方程式 人生は思いがけず変化する」で運が良い人に見られる特徴を5つ上げています。

【運が良い人の5つの特徴】
1. 社交性に富む
2. 直感力がある
3. 勇気がある
4. ラチェット効果をはたらかせる
5. 悲観的推測に基づいて行動する

上記5つの項目について、理解しやすいよう簡単な補足をしていきたいと思います。

1.社交性に富む

まず、1つ目の「社交性に富む」についてですが、ギュンター氏いわく「幸運は常に他人からもたらされるもの」だそうです。そうであれば単純に、交流が多い人ほど幸運をつかむ確率が高まるのは必然です。

もちろん、人と会いまくっていれば必ず幸運がやってくるわけではないでしょう。しかし、会わなければ確率は上がりません。確率を上げるためには、まずは人と会う機会を増やすことが重要になってきます。

2.直感力がある

2つ目の「直感力がある」は、理屈を超えた何かを察知する能力が成功者に欠かせないとギュンター氏はいいます。

ただ難しいのは、「直感力がある」と自分で思っていても、実際にはそれがない可能性もあることです。

直感力があると思い込み、何かに突き進んで大きなダメージを受けることもあり得るため、慎重な見極めが必要でしょう。

3.勇気がある

3つ目の「勇気がある」は、成功者はチャンスが来たら勇気を出してそれをつかみ取るという意味です。チャンスがやってくるのは明日かもしれませんし、十年後かもしれません。

いずれにせよ、チャンスが来たら迷いなく行動や選択ができるよう準備だけはしておきたいものです。

4.ラチェット効果をはたらかせる

4つ目の「ラチェット効果をはたらかせる」のなかの「ラチェット効果」という言葉のもともとの意味は「歯止め」です。

ギュンター氏はこの言葉を著作のなかで、物ごとが悪い方向に進み出したとき、いつでも動きを止めること(そこから素早く逃げ出すこと)の意味で使っています。

これは株式投資で考えるとわかりやすいでしょう。大損しないために損切りの重要性がよくいわれますが、株式投資の成功者は予想が外れたときにすぐに損切りするパターンが多いです。逆に、初心者ほど損切りできず塩漬けにしてしまい、損失を膨らませてしまいがちです。

5.悲観的推測に基づいて行動する

5つ目の「悲観的推測に基づいて行動する」については、「意外」と感じる人もいるのではないでしょうか。

なぜなら、成功者になるためにはポジティブ・シンキングが大事という意見も多いからです。ギュンター氏自身も最初は「運が良い人は楽観的だろう」と思い込んでいたそうです。

ただ研究の結果、実際には逆で「成功者には悲観的な性格」という特徴がありました。彼らは悲観的だからこそ変化の兆しに気づきやすく、すぐにその場から逃げ出したり、方向性の修正がしやすかったりするのです。

リチャード・ワイズマン氏の実験:運が良い成功者の性質

もうひとつ、運と成功者をテーマにした実験をご紹介しましょう。エリック・パーカー氏が執筆した本「残酷すぎる成功法則」は、成功者になるための傾向についてのエビデンスをまとめたものです。

この本に掲載されているエビデンスの1つが、ハートフォードシャー大学の教授リチャード・ワイズマン氏が行った調査です。ワイズマン氏は、1,000人以上の被験者の調査によって、下記のような「運が良い人の性質」をつかみました。

【ワイズマン氏が挙げた運が良い人の性質】
・ 新しい経験を積極的に受け入れる
・ 外交的である
・ あまり神経質でない
・ 直感に従い前向きに物事を試す
・ さらに直感を研ぎ澄ます

先ほどご紹介したマックス・ギュンター氏の運が良い人の特徴と見比べると、共通点があることがわかります。

【ギュンター氏が挙げた運が良い人の特徴】
・ 社交性に富む
・ 直感力がある
・ 勇気がある
・ ラチェット効果をはたらかせる
・ 悲観的推測に基づいて行動する

表現こそ違いますが、両者は運を引き寄せるための要素として「直感力」と「コミュニケーション能力(社交性または外交的)」を挙げています。

これらは1,000人規模の研究・調査で共通していることから、成功者となるためには「直感力」と「コミュニケーション能力」はマストといってよいでしょう。

ちなみにワイズマン氏は別の実験で「運が悪い人」が「運が良い人」のように行動すると、どのような効果があるのかも検証しています。その結果、運が悪かった人の80%は運が良かったと感じるようになりました。

この「運が悪いときでも運が良い人のように考える」ということは、本稿の冒頭でご紹介した松下幸之助氏も実践していました。松下氏は一見すると不運、不幸のように見える否定的に見えることを大肯定するのが習慣だったそうです。

そして、運が強くなる方法を人から聞かれたとき、「わしは運が強いから、運が強いんですわ」とおっしゃっていたそうです。

(引用:経済界ウェブ 江口克彦氏インタビューに基づく

どんな局面に追い込まれても、決して運が悪いと思わないこと。これも運を引き寄せて成功者となるために重要なことのようです。

「努力をしているのに結果が出ない人」は意識してみよう

本稿でご紹介してきた「運が良い人の特徴」を意識すれば、必ず幸運になるわけではありません。しかし、運が良い人の特徴を意識することで、幸運がやってくる流れを引き寄せられる可能性があります。

とくに「人よりも努力をしているのに結果が出ない」「人より運が悪いように感じている」という人は運が良い人の特徴を意識してみましょう。何かが変わりはじめるかもしれません。

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