会社員が人生戦略としてマンション経営を始めるべき理由
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大西 勝士
大西 勝士
フリーランスの金融ライター(AFP、2級FP技能士)。早稲田大学卒業後、会計事務所、一般企業の経理職、学習塾経営などを経て2017年10月より現職。10年以上の投資経験とFP資格を活かし、複数のメディアで執筆しています。

会社員が豊かな人生を送るには、仕事やお金、人間関係などを見直す必要があります。なかでも重要なのがお金です。収入源が会社の給与のみで、十分な貯蓄がなければ今の会社で働き続けるしかありません。しかし、副業としてマンション経営を始めることで、人生の選択肢が大きく広がる可能性があります。今回は、会社員が人生戦略としてマンション経営を始めるべき理由について説明します。

会社員にはどんなリスクがあるのか

会社員は毎月給与が支払われ、福利厚生制度もあるため、安定しているように思えます。しかし、会社員という働き方には以下のようなリスクや大きなストレスとなる要因が存在します。

収入源が会社からの給与のみ

収入源が会社からの給与のみといった会社員は多いことでしょう。そうした場合、会社の倒産やリストラ、病気・ケガなどで働けなくなれば、収入はゼロになってしまいます。

東京商工リサーチの調査によると、2020年に倒産した企業の創業から倒産までの期間は平均23.3年となっています。働く期間よりも、企業が持たない期間のほうが短くなっています。

これにはさまざまな要因が考えられますが、時代の移り変わり、物事のサイクルの移り変わりが早くなったことで、その変動についていけなくなった企業から倒産を余儀なくされるのではないかと推測することができます。

企業の寿命が短くなっているいま、40代、50代のときに会社が倒産した場合、再就職先を見つけるのに苦労することでしょう。1つの会社に定年まで勤務する終身雇用制度はすでに崩壊しており、今や大企業でさえ40代をリストラの対象にしています。

このように会社に頼るだけ、会社の給与だけに頼るのは非常にリスクが高い生き方といえます。

仕事内容や勤務地を選べない

会社員は、仕事内容や勤務場所を自由に選べないのもデメリットといえます。会社に職種や勤務地の希望を伝えても、その希望が受け入れられるとは限りません。望まない転勤の辞令が出て、見知らぬ土地で働く可能性もあります。

内向的な人が営業を任されれば大きなストレスを抱えるでしょうし、逆に人と接することが好きな人がデスクワーク中心ではこれまたストレスを抱えることになります。このように会社員は必ずしも自分がやりたい職種に就けるわけではありません。

また転勤などについても、自由が効く単身者ならばいいでしょうが、家庭を持ち子どもがいる場合はそう簡単なことではありません。そこで家族を残して単身赴任ともなれば、家族の絆を保つのにも労力がかかるというものです。

仕事内容を選べない、勤務地を選べないというのは、人によっては大きなストレスを抱える要因になります。

人間関係を選べない

会社員は一緒に働く上司や同僚、部下を選ぶことはできません。会社員でいる限り、横柄で高圧的な上司、気が合わない同僚、常に反抗的な部下といった人間関係の悩みは常につきまといます。

人間関係のストレスは非常に大きなもので、心だけでなく体にも影響を及ぼし、心身の不調から退職を余儀なくされることも十分に考えられます。

会社員が豊かな人生を送るために必要なこと

それでは、会社員が豊かな人生を送るには何が必要なのでしょうか。どんな職場で働いても、基本的に不満がゼロになることはありませんが、以下で挙げるものを持っている人ほどストレスが少なく、充実した毎日を過ごせているようです。

給与以外の収入がある人

会社員のなかには、給与以外に副業や投資などで収入を得ている人もいます。給与以外の収入源があれば会社だけに依存する必要がありません。複数の収入源があるという安心感は、倒産などに対する不安を緩和してくれます。

良好な人間関係のなかで働く人

楽しく仕事をするうえで、人間関係は重要な要素の1つです。厚生労働省の「2018年若年者雇用実態調査」によれば、初めて勤務した会社を辞めた理由は「人間関係がよくなかった」が26.9%で第2位となっています。

仕事内容が苦手でも、フォローしてくれる同僚や上司がいたり、彼らと一緒に楽しく仕事ができているのであれば、ストレスは少なくてすむのではないでしょうか。逆に、自分に合った仕事をしていたとしても、人間関係に問題があれば強いストレスを抱えることになります。

健康な人

健康は最も大切な資産の1つです。健康を損なうと、たとえお金や時間があっても人生を楽しめなくなります。健康には「心」と「体」の2種類がありますが、どちらも問題ないことが重要です。

「心」と「体」が健康であれば、会社の倒産、リストラといったトラブルにあっても再起を図ることが可能です。一度心身に不調をきたすと、健康な状態に戻るまでに時間がかかるというものです。豊かな人生を送るには、「心身の健康」という資産を守ることが大切です。

会社員が人生戦略としてマンション経営を始めるべき理由

それでは具体的な方法を見ていきましょう。会社員のリスクやストレスを軽減し、豊かな人生を送るには、一体何をすればいいのでしょうか。

何よりも重要になってくるのが、やはり「お金」です。お金があることによって、生活に余裕ができ、、心にも余裕ができるというものです。

お金を稼ぐ方法としては、副業や起業、投資など複数の選択肢が考えられますが、会社員に最もおすすめなのがマンション経営です。なぜ人生戦略として、会社員がマンション経営を始めるべきなのか、その理由をこれから解説します。

マンション経営は不労所得が得られる

マンション経営は、投資用マンションを購入して入居希望者に貸し出すことで、毎月家賃収入が得られます。基本的には家賃収入をローンの返済に充てますが、残った分は貯蓄にまわせます。

会社員は仕事をしないと給与は入ってきませんが、家賃収入は何もしなくても入ってくる不労所得になります。ローンを完済すれば、その家賃は丸々自分の収入になります。そのままマンション経営も続けてもいいですし、売却すれば売却益を得ることができます。

このように、給与という勤労収入ではなく、不労所得を得られるのがマンション経営の大きな魅力といえます。

マンション経営は会社員の信用力を活かせる

投資用マンションを購入するときは、金融機関の融資を利用するのが一般的です。先ほども触れましたが、家賃収入からローンを返済できるので、無理なく資産を増やしていけます。

ただ、金融機関からお金を借りるには、ローン審査を通過しなくてはなりません。安定した収入がある会社員は金融機関からの評価が高く(ただし年収・勤続年数による)、高収入で勤続年数が長いほどローンの審査に通過しやすい傾向にあります。

マンション経営を行うのであれば、会社員の信用力を活かさないのはもったいないというものです。

マンション経営は副業として取り組みやすい

マンション経営は、副業として取り組みやすいのも魅力です。投資用マンションを購入すると、入居者募集や賃貸借契約、家賃の回収、クレーム対応など、さまざまな業務に対応しなくてはなりません。しかし、賃貸管理業務のほとんどは管理会社に委託できるため、それほど時間や手間はかかりません。

本業が忙しい人でも取り組めるため、会社員の副業として非常に適しているのがマンション経営だといえます。

マンション経営は再現性が高い

不労所得を作るにはいくつかの手段がありますが、株式投資やFXなどと比べ、マンション経営は再現性が高い方法といえます。

株式投資やFXはさまざま要因によって価格が変動します。また多くの専門的な知識を必要とすることから初心者には敷居が高く、市場が目まぐるしく変化することもあって、誰もが必ず「勝てる」わけではありません。

さらには株式投資やFXは、常に株価や為替をチェックして、売買タイミングを判断する必要があります。会社員が株式投資やFXをはじめ、株価や為替の動きが気になり、本業の仕事が手につかなくなったという話はよく聞くところです。

マンション経営はその心配がありません。不動産は株価やFXなどよりも日々の変動の幅が小さく、危ないと思ったときには対策を講じることができます。

また、ノウハウを持つ不動産会社の協力を得ることもできますので、失敗のリスクが少ないというメリットもあります。再現性の高い投資がマンション経営といえます。

会社員がマンション経営に取り組むときの注意点

会社員に向いているマンション経営ですが、投資金額が比較的大きいことから、失敗したときのリスクも大きくなります。そこでマンション経営にあたっては、他の投資以上に慎重に取り組む必要があります。ここでは、会社員がマンション経営に取り組むときの注意点を紹介します。

まずは基礎知識を習得する

マンション経営を始める前に、まずは基礎知識を習得しましょう。初心者向けの書籍を読み、不動産会社のセミナーに参加すれば、物件選びのポイントや賃貸管理、収支計画など、マンション経営に関する基礎的な知識を身につけられることでしょう。

知識がないと物件を見分けることができません。不動産会社に勧められた物件を購入したら、あまりいいマンションではなかったなんてことがあるかもしれません。物件や不動産会社を見極める目を養うためにも、基本的な知識を身につけることは大切です。

無理な借り入れをしない

マンション経営では、無理な借り入れをしないことも重要です。金融機関から「借りられる金額」と「返していける金額」は違います。

例えば可能な限り融資を受けローンを組んだとします。家賃収入からローンを返済できますが、退去が発生した場合、すぐに次の入居者が決まればいいですが、そうでなければ家賃収入はありません。その際には自己資金からローンを返済する必要があります。ローンの返済金額が多いと大きな負担となってしまいます。

そうしたリスクを想定してローンを組む必要があります。無理な借り入れをすると返済負担が大きくなるので、最悪のケースとしては手元資金が不足してマンション経営を続けられなくなる恐れがあります。融資を利用する場合、借入額は余裕をもって返済できる金額にしましょう。

安易に会社を辞めたり転職したりしてはいけない

マンション経営で家賃収入を得られるようになっても、安易に会社を辞めたり、転職したりするのはリスクが高い選択です。ローン契約の約款には、届出事項に変更があった場合、速やかに金融機関に報告する義務があることが記載されています。

退職や転職によって、ローンの金利や返済期間が変更となる可能性があります。また、新しい物件を取得したいのでローンを組みたいと思っても、融資を受けられない場合もあります。

どうしても会社を辞めたい、転職をしたい場合は、複数のマンションを所有するなど、マンション経営で十分な家賃収が得られるようになってからがいいでしょう。

マンション経営はFIREを達成するのに有効な手段

安定した収入のある会社員は社会的信用が高いことから、非常にマンション経営に適したポジションにいます。そうした社会的な信用力を活用しない手はありません。

今、流行しているFIRE(経済的自立・早期リタイア)を達成した人を見ると、マンション経営などの不動産投資を活用することで実現させたケースが多数見られます。

会社員は毎月給与を得られますが、収入源が1つしかないというリスクがあります。複数の収入源を確保しFIREを達成するには、会社員の信用力を活かしたマンション経営がおすすめです。そのためには基礎知識を習得し、不動産会社に足を運び相談してみることからはじめてみてはいかがでしょう。

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