短期投資のメリット・デメリットとは?資産形成は長期投資で取り組もう
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投資は運用期間の違いから、大きく「短期投資」と「長期投資」の2つに分けられます。少しでも早く大きな利益を得たいと考えて、短期投資で資産を増やそうとする人もいるかもしれません。しかし、短期投資にはデメリットもあるため、投資手法の選択は慎重に判断する必要があります。今回は短期投資のメリット・デメリット、長期投資との違いについて詳しく解説します。

短期投資とは

短期投資とは、金融商品を短期間で売買して値上がり益の獲得を目指す投資手法です。明確な定義はありませんが、短期投資の場合は数日から3ヵ月以内に損益を確定させるのが一般的です。不動産でも短期投資は可能ですが、主に株式投資やFX(外国為替証拠金取引)で行われます。

短期投資のうち、1日で売買を完結させる方法を「デイトレード」、数日~数週間で値上がり益を狙う方法を「スイングトレード」といいます。

デイトレードは常に相場をチェックする必要があるため、本業がある会社員には向かないでしょう。一方、スイングトレードは相場を確認する回数が少なく、あらかじめ売買注文を出しておけるので、仕事をしながら行うことも可能です。

長期投資とは

長期投資とは、株式や不動産などを長期にわたって保有する投資手法です。こちらも明確な定義はありませんが、10年以上保有することも珍しくありません。

長期投資では値上がり益(キャピタルゲイン)のほかに、配当金や家賃収入といったインカムゲインを得られます。一方で、保有期間中に株価や不動産価格が下落して、一時的に含み損を抱えるリスクもあります。

短期投資のメリット

短期投資のメリットは以下の通りです。

短期間で利益を得られる

短期投資は、短期間で利益を得られるのが最大の魅力です。長期投資の場合は利益確定まで短くて数年から10年以上かかるケースもあります。短期投資のデイトレードなら、うまくいけば数分で利益を得られることもあります。スイングトレードでも、数日で利益確定が可能です。

含み損を抱えずに済む

短期投資は、含み損を抱えずに済むのもメリットの1つです。短期投資では通常、利益確定と損切りのルールを決めてから取引を始めます。ルールに従って機械的に取引が行われ、ポジションを持つ期間も限られるため、大きな含み損を避けられます。

長期投資の場合は、資産価格の下落によって一時的に含み損が膨らむ恐れがあります。

一時的に投資から離れることも可能

金融商品や不動産を保有することに疲れ、「投資から少し離れたい」と思うことがあるかもしれません。短期投資は運用期間が短いため、一時的に投資から離れることも可能です。そして、「また始めたい」と思えばすぐに再開できます。

長期投資は、金融商品や不動産を長期にわたって保有することが前提です。途中でやめることも可能ですが、思うような成果が得られない恐れがあります。

短期投資のデメリット

短期投資は先程紹介したメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。

利益を出し続けるのが難しい

短期投資はうまく運用できれば短期間で利益を得られますが、利益を出し続けるのが難しい投資手法でもあります。

資産価格はさまざまな要因に左右されるので、株価や為替が将来どのように推移するかを正確に予測するのは困難です。「株価が上がる」と思って株式を購入しても、投資した直後に下落することもあります。初心者が短期投資で利益を出し続けるのは、不可能ではなくても簡単ではないでしょう。

大きな損失が生じることもある

株価や為替は短期間で大きく値が動くことがあります。短期投資であっても、判断が遅れると大きな損失が生じる可能性があります。とくにFXなどレバレッジ取引で手元資金より大きな金額の取引をする場合は、想定以上の損失が生じるリスクがあるので注意が必要です。

時間や手間がかかる

短期投資で結果を出すには、常に相場の動向を確認しなくてはなりません。比較的運用期間が長いスイングトレードであっても、何日も相場を確認せずにほったらかしにしておけば、大きな損失が生じる可能性があります。

短期投資は頻繁に相場をチェックして売買タイミングを判断する必要があるので、時間や手間がかかります。

仕事や私生活に支障が出る恐れがある

短期投資は常に相場をチェックする必要があるので、メンタルをうまくコントロールしないと、仕事や私生活に支障をきたす恐れがあります。常に株価や損益が気になって、仕事中も頭から離れなくなれば、仕事を続けられなくなるかもしれません。

短期投資で利益を得られたとしても、仕事や私生活がうまくいかなければデメリットのほうが大きいといえるでしょう。

資産形成は長期投資で取り組もう

短期投資はうまく運用できれば短期間で利益が得られる一方で、長期にわたって勝ち続けるのが難しい投資手法でもあります。また、時間や手間がかかるため副業には向いておらず、サラリーマンならば仕事や私生活に支障が出る恐れもあります。

初心者が会社に勤めながら将来に向けて資産を増やしたいのなら、リスクの小さい長期投資を選ぶのがおすすめです。

投資する金融商品や物件を見極める必要はありますが、保有している間は配当金や家賃収入といったインカムゲインが得られます。短期の値動きを過度に気にする必要もないため、サラリーマンの副業として非常に始めやすいでしょう。

長期投資は、資産を増やすまで時間はかかりますが、短期投資よりも着実に資産を増やしていく方法といえます。

おすすめの長期投資を2つ紹介

個人が長期投資に取り組むときは、どのような方法を選べばよいのでしょうか。ここでは、おすすめの長期投資を2つ紹介します。

インデックス投資

インデックス投資とは、日経平均株価やTOPIX、ダウ平均株価(米国)といった株価指数に連動する投資信託(インデックスファンド)を購入する方法です。

インデックスファンドは、少額から株式市場全体に分散投資ができるのが特徴です。投資成果が株価指数に連動するため、市場平均のリターンが期待できます。他の投資信託に比べると、販売手数料や信託報酬などの運用コストが低いのもメリットです。

また、「つみたてNISA」「iDeCo(個人型確定拠出年金)」といった非課税制度を利用して投資すれば、運用益に税金がかからないため、効率的に資産を増やせます。

インデックス投資は、資産や地域を分散した積立投資を長期間続けることで、元本割れのリスクが低くなります。インデックス投資は、短期の値動きに一喜一憂することなく、長期にわたって積立投資を続けることが大切です。

マンション経営

マンション経営とは、投資用マンションを入居希望者に貸し出して家賃収入を得る方法です。入居者がいれば継続的に収入が得られるので、副業や定年後の私的年金に適しています。株式に比べると値動きは安定しており、長期的な視点で投資しやすいのも特徴です。

投資用マンションは、金融機関の融資を利用して購入するのが一般的です。家賃収入でローンの大部分を返済できるため、しっかりとした収支計画をたてておけば、少ない自己資金でまとまった資産を作ることも可能です。

マンション経営のデメリットは、空室リスクや災害リスクがあることです。空室になると家賃収入は途絶えてしまいます。また、地震や火事などで建物に被害が出る恐れもあります。ただし、マンション経営のリスクは事前に対策が可能です。

空室リスクについては、「人口の多いエリアの物件を選ぶ」「不動産会社と家賃保証契約を締結する」などの対策が考えられます。また、火災保険や地震保険に加入することで、災害リスクへの備えとなります。

給与のように、毎月一定の収入を確保したい場合はマンション経営を検討するといいでしょう。

まとめ

早く利益を得たい気持ちはわかりますが、短期投資は長期にわたって勝ち続けるのが難しいだけでなく、相応の深い知識が必要となり、さらには時間や手間がかかるため、初心者には非常にハードルの高い投資方法といえます。

個人が将来のために確実に資産を増やしていく場合は、リスクが極力少ない投資方法を選択すべきです。インデックス投資やマンション経営などはその最たるものだといえます。

インデックス投資ならば、まずはNISAやiDeCoの非課税制度を利用し10年、20年のスパンでの長期投資をしましょう。運用益を投資に回せば、複利効果によってさらに利益が膨らんでいくことでしょう。

マンション経営などの不動産投資は空室リスクがありますが、札幌、東京、名古屋といった大きな都市の物件を投資対象とすれば、人が集まるエリアはマンション需要が無くなることはないので安心です。

またマンション経営は、ローンが払い終わればそのマンションが資産になります。売却すれば売却益を得ることができ、売らずにマンション経営を続ければ、家賃収入がそのまま収益となります。定年退職後もマンション経営を続けていくことで、長い老後の私的年金としても活用できます。

この機会に、初心者でも無理なく取り組める投資方法を検討してみてはいかがでしょう。

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