ロボアドバイザーは初心者におすすめ?メリット・デメリットをわかりやすく解説
(画像=AndSus/stock.adobe.com)

低金利で預貯金だけではお金が増えない状況が続いているため、資産運用の必要性を感じている人も多いのではないでしょうか。しかし投資経験がない場合は、自分でお金を運用することに不安を感じる人も少なくありません。そこで今注目を浴びている投資商品の一つがロボアドバイザーです。

ロボアドバイザーは資産運用のほとんどを任せられるため、金融の知識がなくても簡単に投資を始めることができます。ただし、デメリットもあるため、サービスの特徴を理解してから利用することが大切です。今回は、ロボアドバイザーのメリット・デメリットを詳しく解説します。

ロボアドバイザーとは

ロボアドバイザーとは、投資についての簡単な質問に答えるとその人に合った資産配分(ポートフォリオ)を提案してくれるサービスです。ロボアドバイザーは「アドバイス型」「投資一任型」の2種類があります。

アドバイス型は、ポートフォリオの助言のみで運用商品の選定や売買は自分で行います。一方、投資一任型は提案された内容に同意して口座に入金すれば、資産運用の代行を依頼することが可能です。

運用商品の選定や売買、リバランス(資産配分の調整)まで資産運用のほとんどを自動化できるため、投資に関する知識や経験がなくても簡単に資産運用が始められます。アドバイス型は無料のサービスが多く、投資一任型は手数料を払って運用を依頼します。

ロボアドバイザーの市場規模は拡大している

ロボアドバイザーの市場規模は、拡大しています。日本能率協会総合研究所の調査によると、ロボアドバイザー(投資一任型)の口座数は、2020年度が約110万口座で2023年度には約260万口座規模になると予測されています。

またロボアドバイザー最大手のWealthNavi(ウェルスナビ)の預かり資産は約3,900億円(2021年3月12日時点)、運用者数は24万人(2021年1月27日時点)です。預かり資産・運用者数ともに増加が続いています。

ロボアドバイザーの利用者が増えている主な理由は以下の通りです。

  • スマートフォンのみで気軽に始められる
  • 高齢化や年金制度への不安から若年層の資産運用への関心が高まっている

サービスの認知度拡大などにより、ロボアドバイザーの利用者は今後も増加していくと考えられます。

ロボアドバイザーでかかるコスト

投資一任型のロボアドバイザーでは、運用を任せるための手数料がかかります。サービスによって異なりますが、運用資産の年率1%前後が相場です。

例えばロボアドバイザーで100万円を運用する場合、年約1万円の手数料がかかります。また多くのロボアドバイザーは、海外ETFやインデックスファンドで運用を行うため、運用商品の保有コスト(信託報酬)も利用者の負担です。

さらに商品保有コストも運用資産から差し引かれます。

つまり、手数料と運用商品の信託報酬を合わせると年率1.2%程度のコストがかかるのが一般的です。

ロボアドバイザーのメリット

ロボアドバイザーの主なメリットは以下の2つです。

金融知識がなくても投資を始められる

ロボアドバイザーは、提案されたポートフォリオに納得できればあとは資産運用のほとんどを自動化できます。そのため自分で運用商品を選んだり売買したりする必要がありません。

価格変動によって資産配分が大きく崩れたときは、自動でリバランスもしてくれます。「自分で運用する自信はないが資産運用は始めたい」という場合は、ロボアドバイザーを利用するメリットは大きいでしょう。

資産運用に時間や手間がかからない

ロボアドバイザーは、資産運用に時間や手間がかからないこともメリットの一つです。金融機関では、さまざまな金融商品が販売されているため、投資経験がないと商品を選定することが大変です。資産運用は、商品を購入して終わりではありません。価格が変動して当初の資産配分が崩れた場合は、リスク軽減のためにリバランスを行う必要があります。

しかしロボアドバイザーの場合は、運用商品の売買だけでなく、リバランスにも対応してくれる点は大きなメリットです。ほったらかしでも運用を継続できるため、資産運用に時間をかけられない人でも始めやすいでしょう。

ロボアドバイザーのデメリット

一方で、ロボアドバイザーには、主に以下の3つのデメリットもあります。

コストが比較的高い

ロボアドバイザーは、年率1%程度の手数料や運用商品の信託報酬などを利用者が負担しなくてはなりません。自分でETFやインデックスファンドを購入すれば、年率0.2%程度の信託報酬を負担するだけで済みます。

たとえ0.1%の差であっても、長期的に運用を継続したり運用資産が多くなったりすると、運用コストは投資成果に大きな影響を与えかねません。

年率1%の手数料を払って資産運用を自動化すべきか、慎重に判断する必要があるでしょう。

非課税制度に対応しているサービスが少ない

個人が資産運用に取り組む場合、NISAやiDeCoといった非課税制度が利用できます。投資の運用益には約20%の税金がかかりますが、非課税口座で購入した金融商品の運用益には課税されないため、効率的に資産を増やすことが可能です。

ただし、ロボアドバイザーは非課税制度に対応しているサービスが少なく、その点がデメリットだといえます。非課税制度を利用して資産運用に取り組みたい場合は、つみたてNISAやiDeCoを検討しましょう。

資産配分や運用商品を自由に選べない

ロボアドバイザーは、サービスによって運用プラン(資産配分)や運用商品が決まっています。投資に慣れてきて「自分で資産配分や運用商品を決めたい」と思っても、ロボアドバイザーでは限られた運用プランを選択するしかありません。自分で自由に運用したい場合は、株式や投資信託などの金融商品で運用を行いましょう。

ロボアドバイザーは初心者におすすめ?

ロボアドバイザーは資産運用を自動化できるため、金融知識がなくても投資を始められることが大きなメリットです。しかし本当にロボアドバイザーは初心者におすすめなのでしょうか。

つみたてNISAやiDeCoのほうが有利な場合も

これから投資を始める初心者なら、まずは「つみたてNISA」や「iDeCo」といった非課税制度を利用して低コストのインデックスファンドで運用するほうが有利でしょう。

なぜならロボアドバイザーよりも運用コストが低く、運用益に課税されない分だけ効率的に資産を増やすことが期待できるからです。毎月一定額を購入する積立投資なら金融機関が自動で買い付けてくれるので時間や手間はかかりません。

また「全世界株式型」や「バランス型」と呼ばれるインデックスファンドなら1本で世界中の資産に分散投資ができるため、リバランスの手間が軽減されます。特につみたてNISAは、対象商品を長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託に限定しているため、初心者でも商品を選びやすいといえます。

利用するなら非課税制度に対応したサービスがおすすめ

自分で運用することに不安があり、どうしてもロボアドバイザーを利用したい場合は非課税制度に対応したサービスを選ぶといいでしょう。なかには、非課税制度のNISAが利用できるロボアドバイザーもあります。

投資金額が少額のうちは、非課税制度を気にする必要はないかもしれませんが、将来に向けて本格的に資産運用を始める場合は非課税制度を積極的に活用することが大切です。

ロボアドバイザーは初心者や手間をかけたくない人向け

ロボアドバイザーは資産運用を自動化できるため、金融知識がない人や資産運用に手間をかけたくない人に向いています。ただし手数料が比較的高いため、長期間運用を行う場合は投資成果に影響が出る可能性がある点は注意が必要です。

メリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、ロボアドバイザーを利用する場合は非課税制度に対応したサービスを探してみましょう。

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