不動産投資を始める理由は人によってさまざまです。長期に渡る安定した家賃収入を得たいという人もいれば、売却益を狙う人もいますし、また節税目的という人もいます。不動産投資に興味を持っている人も明確に、「なぜ自分が不動産投資をしたいのか」目的がはっきりすると、不動産投資で何をすべきかが見えてくるのではないでしょうか。

そこで本稿では「不動産投資を始めた人は一体どのようなきっかけがあったのか」について紹介します。

不動産投資を始めた理由とは
(画像=PhuShutter/Shutterstock.com)

不動産投資は会社員がおすすめ?

世の中には株式や投資信託、先物取引など、さまざまな投資があります。その中でも不動産投資の特徴は、現物資産を手に入れながら、少ない資本で大きなレバレッジをかけられるところです。これは他の投資では得られない大きなメリットです。

定年までしっかりと働きながら、物件のオーナーとして毎月家賃収入を確保し、さらに節税効果を享受できるため、会社員や公務員の方に適しているといえるのではないでしょうか。

不動産投資を始める理由

不動産投資を始めたきっかけで、よく耳にする回答は将来的な資産形成です。少子高齢化や社会保障問題など、将来に対する不安を覚えている人は少なくありません。こういった不安をきっかけに定年退職後、年金に代わる生活の柱を得るため不動産投資を始めたケースは多いのではないでしょうか。

数ある投資の中で堅実性が高いという点を挙げる人もいます。不動産投資はシミュレーションをしっかりと行うことで、将来のライフプランニングを設計しやすいことも特徴です。他の投資のように変動要因が多く、予想しきれないものではないため、堅実に運用できる投資手法といえます。

また、日銀のマイナス金利によって不動産投資に影響が大きい、「金利が下がることで借入れの返済が減る」というメリットがある点に気づき不動産投資を始めた人もいるでしょう。

不動産投資は考え方によって、投資する物件も異なります。たとえば、地方の中古物件に投資した場合は、利回りが高いことが多く、空室管理や物件管理などの管理業務を上手にオペレーションできれば高い利回りを享受することができます。ただし、地方の場合、空室率が高い傾向があることや、中古物件は突発的な修繕費が発生する懸念もあるので投資する際には注意が必要です。

一方、都心の新築物件に投資した場合には、利回りは低いものの安定した需要を見込むことができます。突発的な修繕費などの支出も想定されにくく、結果、運用自体も安定している傾向があります。新築のため長期的な運用が可能なうえ、定年する頃にローンの支払いが完了し、家賃収入が得られれば、老後の生活資金の足しにもなります。

不動産投資を始める理由はさまざまですが、リスクとリターンを理解した上で、投資するか慎重に判断する必要があります。

堅実さと安定性を重視しよう

不動産投資は時間をかけてリターンを得る投資手法です。バブル時代のように値上がりを狙って売りさばくような考え方では、いずれ大きな損失を被りかねません。不動産投資を行いたいと思ったのであれば、まずは自分の動機をよく吟味して堅実さと安定性を狙うことを目的としましょう。

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