不動産投資は、投資と事業経営が一体となっているのが大きな特徴です。また、金融機関が融資を行ってくれるため、現物資産で大きなレバレッジをきかせられる唯一の投資です。本稿では、他の投資と比べた不動産投資の魅力について説明します。
不動産投資は投資と事業の二面性がある
投資には株式や為替など、さまざまな種類があります。一般的に投資とは、経済活動を通じてある対象に資本を投じることです。不動産投資も物件という対象に資本を投下し、それを通じて経済活動に加わるのですから投資の一種と言えます。
一方で、不動産投資には事業としての側面もあります。物件を手に入れるため、例えば銀行で借入れを行うにしても事業計画書などを作成することになるでしょう。管理会社に一任すれば物件の維持についてはほぼ何もしなくても問題はありません。
しかしオーナーとしては物件を維持するための意思決定権を持ち、事業計画書に沿ってのローン返済もあります。加えて数年後にはさらなる物件を手に入れるかもしれません。このように捉えると不動産投資は一つの事業であるとも言えます。
他の投資とどう違うの?
上記のように、事業でもあるところが不動産投資の大きな特徴の一つですが、それ以外にも不動産は他の投資と異なる面がいくつもあります。
インカムゲインが基本
不動産投資と聞くと、物件を購入し、株式投資のように値上がりしたところを売却するというイメージを持っている人もいます。しかしこれは不動産投資の一つの側面であり、長期的に保有することで利益を得るのが不動産投資の基本です。
長期的な保有を考慮するにあたり大切なことは、物件の維持管理をしながら、安定的な家賃収入を確保することです。この家賃収入としてのインカムゲインを重視しつつ、減価償却などを利用し帳簿上で上手に赤字を出すことで節税効果を狙っていく、これが基本的なスタンスです。
物件選びで問われるセンス
株式や為替など、金融商品にはそれぞれのセンスが必要です。株式であれば、『会社四季報』などをよく読み込み、今後の市場予測などを立てながら投資をしていくことになります。為替であれば国際的な政治情勢や、対象国が発表する各指標などを知っておく必要があります。
不動産投資の場合、物件選びが意思決定の要です。どのような立地なのか、住民の質はどうか、交通アクセスやセキュリティ、間取りなどが利便性に優れているかというような面が問われるでしょう。何より求められるものは、それらの物件を保有(管理)している不動産業者の質です。今後長い付き合いになるのですから、よく吟味することが肝心です。
金銭感覚が磨かれる
家賃収入を得たり、損益通算で節税をしたりすることは金銭感覚を磨くことにも通じてきます。これは会社員では身につきにくい貴重なスキルです。マンション経営が決して敷居の高いものではないことに気づければ、そこからやがて経済的自由を獲得することへの第一歩にもつながっていくでしょう。
現物資産にレバレッジをかけられる唯一の投資
不動産投資の最大の強み。それは現物資産にレバレッジをかけられるという点にあります。仮に3,000万円の物件を購入しようとしたとします。頭金を100万円出した後、残りは金融機関でローンを組むことになるでしょう。これは別に100万円とは限りません。場合によっては30万円の頭金である場合もあれば、10万円である場合もあるでしょう。
いずれにしても少ない自己資本で3,000万円の現物資産が手に入ることになります。これは他の投資ではできない大きな魅力と言えます。
安定性を考えるならあくまでも長期保持で
投資の鉄則として、短期的な利益を求めるほどリスクが高まり、逆に長期保有をすればするほどリスクは低くなります。これは不動産投資においても同様です。
高いレバレッジをかけて物件の値上がりを待ったり、高い利回りに目がくらんだりするような不動産投資ではうまくいかない可能性もあります。逆に、長期的な見通しを立てて堅実な運用をするほど、最終的には不動産投資が人生の成功の一助となることは間違いありません。不動産投資を考えるなら、良質な物件を長期的に保有することを前提に取り組んでいきましょう。
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