投資には、たくさんの種類があります。株式投資や不動産投資、FX、投資信託など、どの投資にも一長一短が必ずあります。なかでも、株式は投資の王道のように思われがちです。しかし、社債や国債などの比較的手堅い投資からするとリスクが低いとは言い切れません。
ただし、株式や債券市場などでは成果を狙いつつ、リスクの少ない手堅い投資をする方法もあります。本稿では、低いリスクでコツコツと成果へと導くインデックス投資について説明します。
インデックス投資とは
株式市場や債券市場には無数の銘柄がありますが、すべての銘柄に特徴や、リスクとリターンがつきものです。一方で、リスクとリターンを平均化した投資法をインデックス投資と呼びます。インデックス投資とは、日経平均株価や東証TOPIXなど、市場全体の平均に近い主要な経済指標に連動するファンドに投資します。
インデックス投資は、他の株式投資よりも安定性に優れることが特徴です。もちろん、投資家が株式銘柄などに期待するような大幅な高騰は起こりにくいですが、その分、取り返しのつかないほどの大暴落も起こりにくいため、初心者向けであるともいえます。インデックスは、容易な投資法です。人によっては「一度買って放置しておくだけ」というケースも少なくありません。
なぜなら、インデックスは市場に対する優位性を持ち合わせているからです。
インデックス投資は最強の投資法?
・市場は誰にも予測できない インデックス投資は、最強の投資法であるといわれます。なぜなら、インデックスは市場の値動きに対して強い面があるからです。『ウォール街のランダム・ウォーカー』という名の書籍があります。発売後、すでに半世紀近い歳月が経っていますが、いまだに精彩を欠くことなく、輝き続ける名著です。インデックス投資のバイブルとも呼ばれる本書は、市場の値動きが完全なランダムであると述べています。
相場の動きは、酔っ払いの千鳥足(ランダムウォーク)のようであり、ふらふらと常に動き続けており、その動きは予測できるようで実は誰にも予測できないのです。
・インデックス投資は人への投資 インデックス投資は、市場の平均値に近いものへの投資です。人が働いており、働いた分だけ豊かになったのであれば、それにあわせて値上がりを期待することができます。もちろん、市場の暴落などによって一時的に価格が値下がりすることもあるでしょう。また、市場がランダム・ウォークであって先が読めない以上、高値で買った後、数年間は値下がりを続けるおそれも否めません。
しかし、インデックスは長期的な投資として見ると効率的です。たとえば、東証のチャートを眺めてみると、長期的には値上がりをしていることがわかります。これは、東証に限らず、ほとんどの市場で同じ結果となっています。人が労働し経済が発展するにあわせて、大きな流れでは常に値上がりを続けているのです。
・時間を味方につけることが勝利への近道 上述したように市場はランダム・ウォークでありながら、長期的には効率的です。インデックスは、この市場の動きにあわせて投資していくことであるため、リスクヘッジに優れるかわりに短期的なもうけは出しにくい面があります。逆に「長期的な成果につながりやすい」というメリットを最大限に活かすのであれば、「市場は先が読めない」という前提で行いましょう。
たとえば、「毎月定額でインデックスファンドに投資をし続ける」というような投資法が大きな成果を生み出すことになります。このような買い方であれば、市場が高騰しているときには購入口数が少なくなり、暴落しているときには購入口数が多くなるため、自然とチャートの平均価格に近づくことができるためです。
ポートフォリオの一助にインデックスを採り入れる
インデックス投資は、長期的になるほど効果を発揮します。そのため、たとえばマンション経営などのように20年、30年という単位で運用を続けることで老後の備えとなるような資産形成の一部に採り入れるとリスクヘッジとしても効果を発揮するでしょう。目先のもうけに飛びつくことなく、最終的に大きな実りを得られるように努めることをおすすめします。
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