新型コロナウイルス感染拡大の影響で、仕事や手続きなどのオンライン化が進みました。その中で注目を集めているのがオンラインレンディングです。非対面でのインターネットを通じて融資を受けられ、需要が高まっています。現状ではなじみのない方も多くいるでしょう。オンラインレンディングの仕組みや注意点を知り、生活やビジネスに役立ててください。

すぐに資金が必要になったときに便利な「オンラインレンディング」とは
(画像=daniel-kraso/stock.adobe.com)

オンラインレンディングとは

オンラインレンディングとは、人工知能(AI)が会計データや銀行口座のお金の流れなどをもとに融資審査を行い、実行することです。従来の融資サービスでは、オフラインでの手続きや審査を求められていました。その手間をなくし、オンライン上ですべての融資サービスを完結できるのが魅力です。

これまでのオンラインレンディングは、犯罪防止を目的とした本人確認書類の郵送が必要でした。しかし現在では、郵送を必要としないサービスが増えています。アメリカや中国での需要が急激に伸びていることもあり、日本でも今後の拡大が見込まれています。

オンラインレンディングの利点は迅速性

オンラインレンディングの需要が高まっている理由の1つに、手続きの速さがあります。申し込みから審査結果が出るまで数日程度しかかかりません。銀行での手続きなら、審査のために多くの資料が必要となり、融資を受けるまでに数ヶ月かかることがあります。

突発的に入金が減った場合に、オンラインレンディングなら運営資金をすぐ確保できます。新型コロナウイルス感染拡大によって売り上げが激減したときに、オンラインレンディングの需要が伸びたのはそのためです。

メリットがあるのは、借り手だけではありません。貸し手側にもあります。融資判断をAIに任せられるので人為的な手続きをすべて省くことができ、コストの削減が見込めます。

スピーディな融資を可能にする仕組み

オンラインレンディングがスピーディな融資を実現できるのは、膨大なデータをもとにしたAIが与信(貸せるかどうか)の判断をするからです。金融機関では、借り手から資料を受け取り、人の手で融資の可否を判断する必要があります。貸したお金を回収できなくなることのないよう、慎重な手続きが踏まれるでしょう。オンラインレンディングではAIによって日々データが蓄積されるため、申し込みがあったときに瞬時に融資判断できるのです。

多くのオンラインレンディングでは、保証人や担保が不要です。これもスピーディな融資を実現できる理由の1つとなっています。保証人候補を探して契約書類を取り交わしたり、担保物を審査して法的に有効化する手続きをしたりする時間が省けるからです。

オンラインレンディングの注意点は高めの金利

注意点もあります。オンラインレンディングは金利が高く設定されていることです。融資条件や与信の結果次第では、10%を上回ることもあります。2020年6月現在、政府が出資する中小企業向け金融機関である日本政策金融公庫の融資利率は0%台~2%後半です。わかりやすく極端な例を挙げましたが、利用するのであれば高めの金利負担を覚悟したほうがよいでしょう。

融資の条件や経済状況、事業内容などによって利率は変わるので一概に高金利とはいえません。審査の内容によっては、オンラインレンディングも1%台で借りられます。実際の金利は利用してみないとわかりません。

主要銀行のオンラインレンディング

例として、都市銀行によるオンラインレンディングを2つ紹介します。1つはみずほ銀行の「みずほスマートビジネスローン」です。みずほ銀行とクレジットエンジン株式会社が連携して提供し始めました。決算書の提出が不要で、最短2日営業日で融資を受けられます。

もう1つが、三菱UFJ銀行が提供する「Biz LENDING」です。中小企業向けの融資サービスで、すべてオンラインのみで手続きが完了します。みずほスマートビジネスローンと同様に、決算書の提出は求められず、審査期間は最短2営業日です。

最短2日で融資可能なオンラインレンディング

オンラインレンディングが活躍する場面は、突発的な資金需要にあります。最短2日で融資を受けられるスピードはオフラインに比べ圧倒的です。金利負担が高くなりがちな点も踏まえると、短期の資金繰りに向いた資金調達法といえます。

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