本格的な超高齢化社会を迎えつつある日本。一般のサラリーマンが定年退職してから、余生の期間は実に30年ほどもあります。
その間を悠々自適に過ごせれば万々歳ですが、将来の年金制度は不明確な面も多く、再雇用もままならない日本では、やはり老後は不安です。
そこで注目されているのが、「マルチプル・ストリームス・オブ・インカム」です。今回は、会社員だからこそ検討したほうが良いマルチプル・ストリームス・オブ・インカムの内容や考え方について解説します。
目次
1.マルチプル・ストリームス・オブ・インカムとは
老後の心配を払拭するためには、いかに現役時代にお金を蓄え、資産を形成するかが重要です。しかしサラリーマンの限られた給与では、貯蓄や資産形成には限界があります。
そこでマルチプル・ストリームス・オブ・インカムなのです。
マルチプルとは「複合的な」、ストリームスが「流れ」、インカムは「収入」と和訳できます。つまり、「複数の収入源を持つ」というような意味として理解できるでしょう。
もとは『実践!億万長者入門』の著者であり、アメリカでは大富豪にしてマーケティングの天才として知られるロバート・アレン(Robert G. Allen)氏が唱えた考え方です。
原題は、ずばり「Multiple Streams of Income」。本の内容は原題の通り、ひとつに限らない複数の収入の流れをつくることで大きな富を築き、豊かな老後を確実なものにしようというものです。